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【ネタバレ感想】Netflix『木曜殺人クラブ』犯人・結末を徹底解説|豪華キャストと続編の可能性も考察

Netflix『木曜殺人クラブ』レビュー:豪華キャストが贈る、最高にチャーミングな謎解き時間!

 

Netflixの新作ラインナップに、また一つ見逃せない傑作が加わりました。

リチャード・オスマンの世界的大ベストセラー小説を原作とする映画『木曜殺人クラブ』です。
公開前から「ハリー・ポッター以来の豪華英国キャスト」と話題を呼んだ本作は、単なる謎解きミステリーにとどまらない、心温まる人間ドラマと洗練されたユーモアが見事に融合した作品に仕上がっています。

YOSHIKI

こんにちは!YOSHIKIです。
今回はこの注目の新作の魅力を、【ネタバレなし】【ネタバレあり】に分けて、徹底的に語り尽くします!
さあ、この最高にチャーミングな謎解きクラブへ、あなたも参加しませんか?

【このブログの楽しみ方について】
いつも『YOSHIKIのMOVIE SELECTION’S』を読んでくれて、本当にありがとうございます!
このブログでは、読者の皆さんと「作品を待つワクワク感」から「観終わった後の語り合いたい気持ち」までを共有するため、【随時更新】というオリジナルの記事スタイルを採っています。
これは、僕が考え抜いた、みんなと最高の映画体験をするための形です。
ぜひ、この場所で、一緒に物語を深めていきましょう!

🔴映画『木曜殺人クラブ』基本情報

YOSHIKI

まずはサクッと基本情報から。
監督が『ホーム・アローン』や『ハリー・ポッター』のクリス・コロンバス監督
もう、心温まる傑作になることは約束されたようなものですよね!

項目 詳細
作品名 『木曜殺人クラブ』 (The Thursday Murder Club)
配信 Netflix(独占配信)
配信日 2025年8月28日
監督 クリス・コロンバス
キャスト ヘレン・ミレン、ピアース・ブロスナン、ベン・キングズレー
ジャンル クライムコメディ、ミステリー
原作 リチャード・オスマン

🔴【ネタバレなし】視聴前に知っておきたい!本作がヤバい3つの理由

あらすじ制作陣の情報から、僕が「これはヤバい!」と確信するに至った3つのポイントを紹介させてください!

① 世界的ベストセラー小説から生まれた一大現象

この映画の原作は、英国のテレビ司会者リチャード・オスマンさんが執筆し、デビュー作にして記録的な大ヒットとなった同名小説です。

ユーモアと、少しだけ切ない人間ドラマ、そして巧みなプロットが融合したこの物語は、瞬く間に世界中の読者を魅了しました。
本作は、単なる小説の映画化じゃない。
何百万人ものファンが待ち望んだ、期待とプレッシャーを背負った一大イベントなんです。

②「ハリー・ポッター以来の英国キャスト」が織りなす奇跡のアンサンブル

監督自らが「ハリー・ポッター以来の最高の英国キャスト」と絶賛する通り、本作には英国が誇るレジェンド級の俳優陣が集結しています。

ヘレン・ミレンさん、ピアース・ブロスナンさん、ベン・キングズレーさん…。
名前を聞くだけでワクワクしますよね!
彼らが演じるからこそ、70代の老人たちが探偵役、という一見すると突飛な設定に、圧倒的な説得力と魅力が生まれています。

③ 血の流れない、心地よい謎解き。「コージー・ミステリー」の傑作

近年、世界的なトレンドとなっている「コージー・ミステリー」。

これは、血なまぐさい描写や過度な暴力を避け、魅力的な舞台設定や人間関係、そして知的な謎解きに焦点を当てたジャンルのこと。
本作はまさにその王道で、現実の喧騒から離れて、上質な謎解きに没頭したい方にぴったりなんです。
物語の核心は、殺人事件そのものよりも、事件に挑む老人たちの友情、人生経験、そして老いてもなお輝きを失わない生命力にあります。

🔴映画『木曜殺人クラブ』キャストとあらすじ

●エリザベス (ヘレン・ミレン)
元スパイで、クラブの事実上のリーダー。
鋭い洞察力で捜査を牽引する。

●ロン (ピアース・ブロスナン)
元労働組合の熱血活動家。
情熱的で、時に好戦的な行動派。

●イブラヒム (ベン・キングズレー)
元精神科医。
物静かで思慮深く、人間の心理を見抜くことに長けている。

●ジョイス (セリア・イムリー)
元看護師で、クラブの新メンバー。
鋭い観察眼で、誰もが見過ごすような点に気づく。

映画『木曜殺人クラブ』【ネタバレなし あらすじ】

舞台は、緑豊かな英国の田園地帯に佇む高級老人ホーム「クーパーズ・チェイス」。

ここでは、エリザベス、ロン、イブラヒム、ジョイスの4人が、毎週木曜日に集まり、警察が解決できなかった未解決殺人事件の謎を解くことを趣味としていた。

しかし、ある日、彼らの日常は一変する。
施設の強欲な共同経営者が、すぐ目の前で何者かに殺害されたのだ。
これにより、彼らの趣味であった探偵ごっこは、突如として生々しい現実の殺人捜査へと姿を変える。

「木曜殺人クラブ」のメンバーたちは、長年の人生で培ったそれぞれのスキルと知恵を武器に、独自の捜査を開始。
地元警察の公式な捜査を尻目に、事件の真相へと迫っていく…。

🔴映画『木曜殺人クラブ』【ネタバレなし感想】速攻レビュー&評価

全体総評:キャラクターは最高!でも、ミステリーとしては少し物足りないかも…

いやー、この映画、観終わった後の気持ちをひと言で言うと、「惜しい!」っていう感じでしたかね。

まず、最高だった点から。
なんといっても、殺人事件を生き生きと捜査する、あのお年寄りたち
本当にチャーミングで、観ていて「自分も、あんな風に楽しく年を重ねたいな」って、心から思いました。
ヘレン・ミレンさんをはじめとするレジェンド俳優たちの、軽妙な掛け合いを見ているだけでも、十分に価値のある一本です。
『ホーム・アローン』のクリス・コロンバス監督が描くだけあって、全体的に流れる心温まる雰囲気も、すごく心地よかったですね。

でも、正直に言うと、ミステリーとしての本格性を期待すると、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
最後の展開は思いのほかあっさりしていて、「なるほどー!」っていう、謎が解けた時のスッキリ感が、少しだけ少なかったかな…。
緊迫感のある探偵映画というよりは、ほのぼのとした世界観や、キャラクターの人間味を楽しむ作品、という印象でした。

めちゃくちゃ面白い!
とは言い切れないけど、決しておすすめできないわけでもない。
そんな、絶妙なラインの一作でしたね。

映画『木曜殺人クラブ』各項目別10点満点評価とレビュー

評価項目 点数 YOSHIKIのひとことレビュー
ストーリー 6/10 ミステリーとしては、少し物足りないかも。どんでん返しや、謎解きの爽快感を期待すると、肩透かしを食うかもしれません。キャラクタードラマとしては、楽しめました。
映像美 7/10 絵本のような、美しい英国の田園風景。緑豊かな老人ホームの風景が、物語の「コージー」な雰囲気を完璧に作り上げていました。
余韻・没入感 7/10 観終わった後、心がポカポカしますただ、ミステリーとしての緊張感が少し弱かったので、完全に没入する、という感じではなかったかな。
リピート率 6/10 あのチャーミングな4人組に、また会いたくなるかも。でも、物語の結末を知った上で、もう一度観返すほどの引力は、少し弱いかもしれませんね。
キャストの演技 8/10 レジェンド俳優たちのアンサンブルは、文句なしに最高!彼らが楽しそうに演じている姿を観る。それこそが、この映画の最大の喜びでした。
総合評価 6.8/10 ほのぼの系人間ドラマが好きな人におすすめ。本格的なミステリーを期待すると、少し残念に思うかも。でも、登場人物たちは本当に魅力的です!

🔴映画『木曜殺人クラブ』【ネタバレ全開】あらすじ結末解説!

【⚠️警告:この先は100%ネタバレです!】
ここからはネタバレありで物語を解説していきたいと思います。
まだ、視聴していない方は、この先の閲覧にご注意下さい。

事件① トニー・カラン殺害事件の真相

老人ホームの開発業者トニー・カランを殺害したのは、ポーランド人労働者のボグダンでした。

彼は、カランに不法にパスポートを取り上げられ、故郷で死にかけている母親に会うこともできずにいました。
パスポートの返却を求めてカランの家を訪れた際、口論から争いに発展し、自己防衛の過程で偶発的に殺害してしまったのです。

事件② イアン・ヴェンサム殺害事件の真相

カランのビジネスパートナー、イアン・ヴェンサムを殺害したのは、クラブの創設メンバーである元警察官ペニーの夫、ジョン・グレイでした。

彼の動機は、ヴェンサムが計画していた墓地の掘削を阻止すること
なぜなら、その墓地には、彼が数十年にわたって守り続けてきた、妻ペニーの「秘密」が埋められていたからです。

事件③ コールドケースの結末と、ペニーの「私的制裁」

これら二つの事件の根源には、クラブが調査していた1970年代の未解決事件がありました。

結論から言うと、法の裁きを逃れた恋人殺しの犯人ピーター・マーサーに対し、正義の鉄槌を下したのは、若き日の警察官ペニー自身だったのです。
彼女は自らの手でピーター・マーサーを殺害し、夫ジョンの助けを借りて、その遺体をクーパーズ・チェイスの墓地に埋葬したのでした。
ヴェンサムが掘り起こそうとしていたのは、まさにこのペニーの「私的制裁」の証拠だったのです。

ジョンとペニー、愛と罪の終着点

全ての真相が明らかになった後、クラブのメンバーはホスピスでジョンと対峙します。

ジョンは全てを認め、最後に「妻と二人きりにしてほしい」と願います。
彼の視線の先に、致死量のフェンタニル注射器があるのを、エリザベスは見逃しませんでした。
元スパイとして、法だけでは割り切れない人生の複雑さを知るエリザベスは、彼の意図を察し、その願いを聞き入れます。
映画は、ジョンとペニーの合同葬儀のシーンで静かに幕を閉じました。

🔴映画『木曜殺人クラブ』【深掘り考察】この物語が伝えたかったこととは?(ネタバレあり)

深掘り考察①:「正義」の多面性 — 4つの殺人に込められた倫理的問いかけ

この映画は、「犯人は誰か?」ということ以上に、「正義とは何か?」を僕らに問いかけていように感じました。

劇中で描かれる4人の殺人者(ピーター、ペニー、ボグダン、ジョン)は、それぞれが全く違う倫理観に基づいた「正義」のために、罪を犯しています。

まず、ペニーの正義。
これは、法制度が機能しなかったときに個人が下す「私的制裁」です。
彼女は、有罪だと確信した男が法の網をすり抜けることを許さず、自らが裁判官であり、死刑執行人となりました。
次に、ボグダンの正義
彼の殺人は、搾取に対する必死の「自己防衛」であり、家族に会いたいという切実な願いから生まれた、悲しい抵抗でした。
そして、ジョンの正義。
これは「愛と保護」のための犯罪です。
彼の動機に個人的な利益は一切なく、ただひたすらに愛する妻の名誉と尊厳を守るためでした。

そして最後に、最も重要なのがエリザベスの「正義」です。

彼女は誰も殺しません。
でも、ジョンの最後の願いを聞き入れた彼女の選択は、この物語の結論を示していると思う。
彼女は、冷徹な「法」と、人間の「情」を天秤にかけ、後者を選んだ。
ルールをただ適用するんじゃなく、個々の状況や人間性を深く理解することこそが真の正義であるという、木曜殺人クラブの哲学そのものだったのかもしれない。

深掘り考察②:原作を調べて衝撃!ボグダンの運命は、全く違っていた

この映画を観終わった後、僕、どうしても気になって原作小説について調べてみたんです。
そしたら、とんでもない事実が分かって、本当に衝撃を受けました。

映画では、ポーランド人労働者のボグダンは、自己防衛の末に殺人を犯してしまい、最終的には逮捕されますよね。
でも、原作小説では、なんと、彼の殺人は秘密にされ、逮捕されないらしいんです!
それどころか、続編では木曜殺人クラブの頼れる協力者として、ファンに愛される重要キャラクターへと成長していく…らしい。

じゃあ、なぜ映画では彼を「逮捕」させたのか?
僕が思うに、それは映画版の彼が、原作の「冷徹な復讐者」から、より同情的な「偶発的な自己防衛者」へと変更されたからだと思う。
これほど同情的なキャラクターが、殺人の罪から完全に逃れるという結末は、幅広い観客が観る映画としては、少し受け入れられにくい。
だから、映画は分かりやすい「法的正義」で着地させる必要があった。

この決断は、一本の映画としての収まりは良くしたけど、もし続編が作られるなら、物語の大きな足かせになるかもしれない。
原作ファンがこの変更をどう思ったのか、すごく気になりますねーー。

深掘り考察③:「コージー・クライム」って、知ってる?この映画が持つ、不思議な魅力の正体

この映画を観ていて、僕、ずっと不思議だったんです。

扱っているのは殺人事件だし、エリザベスの夫が抱える認知症とか、ジョンとペニーの最期とか、テーマはめちゃくちゃ重い。
なのに、なんでこんなに温かくて、クスッと笑えるんだろう?って。

それで、観終わった後に色々調べてみたら、ぴったりの言葉を見つけました。
それが、「コージー・クライム」っていうジャンルらしいんです。
「コージー」ってのは「居心地が良い」って意味
で、要するに「血なまぐさい描写や、過度な暴力を避けた、心地よい謎解きミステリー」のことらしい。

まさに、この『木曜殺人クラブ』のことじゃないですか!
美しい老人ホームを舞台に、チャーミングなお年寄りたちが、紅茶でも飲みながら謎を解いていく。
この映画の魅力は、まさにこの「コージー」さにあったんだなって、すごく納得しました。

でも、ただ優しいだけじゃないのが、この映画のすごいところ。
この「居心地の良さ」を入り口にすることで、僕らが普段は目を背けがちな「老い」や「死」といった、少し重いテーマについても、自然と考えるきっかけをくれるんです。
その絶妙なバランス感覚こそが、『木曜殺人クラブ』を単なる面白いミステリー以上の、忘れられない特別な作品にしているんだと思います。

深掘り考察④:エリザベスの「選択」— 法を超えた共感が示す物語の核心

最後に、この物語の真の主人公であるエリザベスの、あの最後の「選択」について、もう少しだけ深く考えてみたいと思います。

元スパイである彼女は、現実主義者で、知的で、そして常に道徳的なグレーゾーンで生きてきた人物です。
彼女がジョンとペニーに対して下した決断は、彼女というキャラクターの集大成であり、この物語が本当に伝えたかった、核心的なメッセージそのものだと僕は感じました。

あのホスピスの一室で、エリザベスは二つの正義を天秤にかけました。
一つは、どんな事情があろうと殺人は罪であり、犯人は法で裁かれなければならない、という冷徹で公平な「法の正義」
もう一つは、ある男が死にゆく妻へ捧げた、最後の愛と尊厳を守ってやりたいという、極めて個人的で人間的な「情の正義」です。
そして彼女は、後者を選んだ。

彼女が浮かべた、あの静かな微笑みは、もちろん殺人を肯定するものではありません。
それは、法制度という大きな枠組みでは到底裁ききれない、複雑な人間の悲劇に対する、深い理解と共感の表明なんだと思う。
それはまた、この映画、そして木曜殺人クラブの哲学—「ただパズルを解くだけじゃなく、その裏にある人間を理解することが重要なんだ」—を、静かに肯定するものでした。
真の知恵とは、特に人生の黄昏時においては、ルールや規則を超えて、人間の心の乱雑で、悲劇的で、そして愛情に満ちた複雑さを見抜く能力にあるのだと、彼女は僕らに教えてくれた気がします。

🔴映画『木曜殺人クラブ』続編は?クーパーズ・チェイスの未来

Netflixはまだ正式に発表していませんが、続編が製作される可能性は極めて高いと思う!
原作ストックは豊富にあり、キャストや監督も続投に意欲的らしいからです。

もし続編が作られるなら、原作シリーズ第2作『二度死んだ男』がベースになる可能性が濃厚。
エリザベスのスパイ時代の元同僚が現れ、盗まれたダイヤモンドとマフィアが絡む、よりスケールの大きな事件にクラブが巻き込まれていく物語です。
ただ、映画で逮捕されてしまったボグダンがどうなるのか…。
脚本家がこの難問に見事な解決策を見つけてくれることを、期待して待ちましょう!

🔴映画『木曜殺人クラブ』【まとめ】最高の「癒し」を求めるあなたへ

『木曜殺人クラブ』は、鋭く斬新なスリラーを求める人には、少し物足りないかもしれません。

でも、純粋に楽しく、ウィットに富み、スターの魅力に溢れた、2時間の気楽なエンターテイメントを求めているなら、これ以上の作品はないと思う。

ミステリーの結末は忘れてしまうかもしれないけど、この愉快な4人組と過ごした時間は、きっと忘れられないものになるはず。
日曜の夜に、温かい紅茶でも飲みながら観るのに最適な、最高の心を癒す映画でした!

YOSHIKI

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