90年代に青春を過ごした、全ての映画野郎たちに告ぐ。
アイツが、29年ぶりにグリーンに帰ってくるぞ!
アイスホッケー仕込みの豪快なスイングで、紳士のスポーツであるゴルフ界をかき乱した伝説の男、ハッピー・ギルモア。
アダム・サンドラーを一躍スターダムに押し上げた、あの破天荒な名作の続編が、ついにNetflixで配信開始!
こんにちは!
90年代コメディを浴びるように観て育った僕が、この奇跡の続編の魅力を、【ネタバレなし】と【ネタバレあり】に分けて徹底的に語り尽くします!
さあ、心の準備はいいかい?
まずはサクッと基本情報から。
これだけ押さえておけばOK!
監督が『ワークアホリックス』のカイル・ニューアチェックってのが、またイイよね!
絶対バカで面白いやつじゃん!
まだ本編は観てないけど、公開されてる予告編やあらすじだけでもうわかる!
この続編が絶対にアツくなる、3つのポイントを語らせてくれ!
本作最大の魅力は、なんといっても29年という長い歳月を経ての「帰還」そのものにあると思う。
主人公ハッピー・ギルモアはもちろん、宿敵シューター・マクギャビンや、恋人ヴァージニアといったオリジナルキャストが再集結する。
この事実だけで、僕ら往年のファンにとっては感涙ものだよね。
『トップガン マーヴェリック』がそうだったように、本作もまた、僕らの青春の記憶を呼び覚まし、熱狂させてくれる、最高の体験を約束してくれる気がする。
前作でハッピーが戦ったのは「祖母の家を取り戻すため」だった。
でも、今作で彼が再びクラブを握る理由は「娘のバレエ学校の学費を稼ぐため」。
この動機の変化は、やんちゃな青年だったハッピーが、一人の父親として成熟したことを示す、物語の重要なテーマになっている。
そして、この「父性」というテーマには、さらに深いレイヤーが存在する。
物語の鍵を握る娘ヴィエナを演じるのは、主演アダム・サンドラーの実の娘であるサニー・サンドラー。
これは単なるファミリーキャスティングじゃない。
サンドラー自身の父親としての人生が、ハッピー・ギルモアというキャラクターに投影されていることを意味する。
劇中の父親としての愛情と、現実のサンドラーの家族への愛情が交差することで、このコメディ映画に予期せぬほどの誠実さと温かみを与えているんだろうなぁ。
楽しみです。
本作の製作背景には、一つ悲しい物語がある。
前作でハッピーの師匠チャッブスを演じ、強烈な印象を残した名優カール・ウェザース。
彼は撮影開始直前に急逝してしまった。
本作では、彼への心温まる追悼が捧げられているという。
このエピソードだけでも、この映画が単なるコメディの枠を超えた、愛とリスペクトに満ちた作品であることが伝わってくる。
その一方で、本作は超豪華なカメオ出演陣による、まさにお祭りのような側面も持っている。
ラッパーのエミネム、NFLのスーパースターであるトラビス・ケルシー、ラテンミュージック界の帝王バッド・バニー…。
この追悼と祝福が同居するキャスティングこそ、本作が単なる続編ではない、一つの文化的なイベントであることを物語っている。
伝説のツアー選手権優勝から約30年。
ハッピー・ギルモアはゴルフ界から完全に引退し、かつての栄光も今は昔、「少し落ちぶれた」中年になっていた。
そんな彼の平穏な日常は、愛娘ヴィエナの夢によって打ち破られる。
彼女が名門バレエ学校への入学を目指すことになり、そのための高額な学費が必要になったのだ。他に金を稼ぐあてのないハッピーは、ホコリを被っていたホッケースティック型のパターを手に、再びプロゴルフの世界に戻ることを決意する。
しかし、彼が去った後のゴルフ界は、新世代の才能ひしめく、全く別の世界へと変貌を遂げていたのだった…。
いやー、観終わった後のこの多幸感、最高でしたね。
批評家たちの難しい理屈はさておき、この映画は29年間待ち続けたファンのための、最高の”同窓会”**だったんじゃないかなと思います。
もちろん、前作の名場面をなぞるような、ノスタルジックなファンサービスも満載でした。
でも、僕が一番心を打たれたのは、物語の新しい核である「父性」というテーマでしたね。
やんちゃだったハッピーが、娘のために奮闘する姿には、思わずジーンときてしまって…。
アダム・サンドラーが実の娘さんと共演しているからこそ、そこに嘘のない温かみが生まれているんですよね😌。
亡き師匠チャッブスへの心温まる追悼シーンもあって、ただのおバカコメディじゃない、愛とリスペクトに満ちた一本でした。
前作の後、ハッピー・ギルモアはプロゴルファーとして成功し、ヴァージニアと結婚して5人の子供にも恵まれました。
しかし、試合中に自らが放ったボールが不運にも妻ヴァージニアに直撃し、彼女が亡くなるという悲劇に見舞われます。
その罪悪感からゴルフを引退し、アルコールに溺れ、かつての財産も家も失ってしまいます。
物語は、彼が一人娘であるヴィエナの名門バレエ学校への学費を稼ぐため、10年ぶりにゴルフ界への復帰を決意するところから動き出します。
ハッピーが復帰したゴルフ界では、エナジードリンク会社CEOのフランク・マナティーが立ち上げた新リーグ「マキシ・ゴルフ」が台頭していました。
このリーグは、派手な演出や、選手の肉体改造も厭わない過激なスタイルを特徴としていました。
マナティーは話題作りのため、ハッピーのかつての宿敵シューター・マクギャビンを精神病院から退院させ、自陣営に引き入れようとします。
しかし、シューターは伝統的なゴルフを冒涜するマキシ・ゴルフのスタイルを拒絶。
ヴァージニアの墓前でハッピーと再会した後、二人は「伝統的なゴルフを守る」という共通の目的のために協力関係を結びます。
クライマックスは、ハッピー率いる「伝統ゴルフ」チームと、「マキシ・ゴルフ」チームによる団体戦で描かれます。
全てはハッピーの最終マッチに委ねられ、勝利を目前にした最後のパットで、彼はマナティーに対して複数の条件を賭けます。
ハッピーはこのパットを成功させ、以下の全てを勝ち取りました。
この勝利により、物語の中心的な対立は解決しました。
冒頭のヴァージニアの死、本当に衝撃的でしたよね。
「やりすぎじゃないか?」と感じた人もいるかもしれません。
でも、僕はこの少しダークな展開があったからこそ、物語にグッと深みが出たんだと思うんです。
もしハッピーが、また単に金に困ってゴルフに復帰するだけの話だったら、29年前の物語の繰り返しになってしまいます。
最愛の妻を失ったという深い悲しみと罪悪感。
この個人的な苦しみと向き合う物語になったからこそ、ハッピーの再生は、僕らの心を強く打つものになったんじゃないでしょうか。
本作の成功の半分は、間違いなくシューター・マクギャビンのおかげだと思います。
彼がただの良い人になるのではなく、「ゴルフへの愛」という一点だけで、大嫌いなはずのハッピーと協力する。
この展開、最高にリアルで、胸が熱くなりました。
前作ではただの嫌な奴だった彼が、今作では「伝統と誇り」を体現する、物語のもう一人の主人公になっていた。
この見事なキャラクターの変化こそ、本作が単なるコメディではない、最高のドラマである証拠だと思います。
この映画が、ただのコメディなのに、なぜか泣ける。
その秘密は、主演のアダム・サンドラー自身が、最高の父親だからなんですよね。
劇中で娘ヴィエナを演じているのは、彼の本当の娘さん。
だから、ハッピーが娘を想う眼差しには、一切の嘘がないんです。
スクリーンに映っているのは、キャラクターの愛情であり、同時に、一人の父親としての本物の愛情。
この二つの愛情が重なり合うから、僕らはこんなにも温かい気持ちになれるんだと感じました。
この映画、本当に色々な有名人が出てきて、ビックリしませんでしたか?(笑)
ラッパーのエミネムやバッド・バニー、アメフトのスター選手トラビス・ケルシーまで!
この豪華すぎるゲスト出演は、ただのお遊びじゃない。
90年代のオリジナルが好きな僕ら世代と、今のポップカルチャーが好きな若い世代、その両方を楽しませようという、制作陣のサービス精神の表れなんだと思います。
『俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル2』は、完璧な映画ではないかもしれません。
でも、そんな欠点を補って余りあるほどの魅力が、この映画には詰まっていると思います。
これは、アダム・サンドラーが長年のファンに贈る、最高に楽しくて、心温まる「コンフォートフード」のような作品でした。
もし君が、90年代に『俺は飛ばし屋』を観て育った「映画野郎」なら、この続編は絶対に観るべき。
理屈じゃない。
スクリーンの中にいるハッピーやシューターの姿を見れば、きっと笑顔になるはずだから。
29年分の「おかえり!」を、心からの拍手と共に。
最高の同窓会をありがとう!