2025年夏、とんでもなくスタイリッシュで、最高にクールな強盗団が、僕らの心を盗みにやってきました。
その名も、『ゴールドラッシュ・ギャング』
こんにちは!
世界中の面白い映画を探すのが大好きな僕、YOSHIKIが、この注目のタイ映画のヤバさを、【ネタバレなし】と【ネタバレあり】に分けて、徹底的に語り尽くします!
さあ、この熱狂に乗り遅れないでくださいね!
まずはサクッと基本情報から。
これだけ押さえておけばOK!
監督は、『快盗ブラック・タイガー』で有名なウィシット・サーサナティヤン!
オシャレな映像が特徴の監督らしいので期待しちゃうよね!
本作のメガホンを取るのは、『快盗ブラック・タイガー』で知られる鬼才ウィシット・サーサナティヤン監督。
彼の持ち味は、鮮烈な色彩と様式美あふれる独特の映像スタイルです。
本作でも、「西洋のカウボーイとタイ南部の美学が出会ったような、漫画的でユーモアに満ちたスタイル」で、唯一無二の世界がスクリーンに広がっているはず。
この映像美だけでも、観る価値は十分にあると思います!
金塊列車を襲うというスリリングなプロットが物語の牽引力である一方、本作の真の心臓部は、血の繋がりを持たない者たちが築き上げる「選ばれた家族(chosen family)」の絆です。
物語の中心となる盗賊団は、リーダーであるコ・ワーが育てた「はみ出し者の孤児たち」で構成されています。
彼らにとって列車強盗は単なる金儲けの手段じゃなく、家族の存続と未来を賭けた戦い。
派手なアクションシーンの裏で、彼らの絆がどのように試され、深まっていくのか。
その感動的なドラマこそが、観る者の心を強く揺さぶる最大の魅力となるでしょう。
本作を語る上で絶対に外せないのが、文化的なリアリティへの並外れたこだわり。
特に注目すべきは、タイ国内でも珍しい「南部タイ方言」を全編にわたって使用している点です。
グローバル配信されるNetflix作品で、一部の母語話者にさえ字幕を必要とする可能性のある方言をあえて採用するという決断は、極めて大胆ですよね。
これは、安易な分かりやすさよりも、物語のルーツである土地の文化や魂を尊重するという、制作者たちの揺るぎない信念の表れ。
このこだわりが、作品世界に圧倒的な没入感と本物の手触りを与えてくれるはずですよ。
第二次世界大戦末期のタイ南部。
富める者から奪い、貧しき者に分け与えることで民衆から英雄と謳われる伝説の盗賊、コ・ワー。
彼は、自らが育てた個性豊かな孤児たち――ガンマンのジョン、クロスボウ使いのヤダ、ボクサーのダム、爆弾のプロであるモン――と共に、一世一代の大仕事に挑みます。その目的は、日本軍が輸送する莫大な金塊を積んだ列車を強奪し、侵略者を祖国から追い出すこと。
しかし、その計画の前には二つの大きな壁が立ちはだかります。
一つは、かつて自分を裏切り、愛する妻と引き裂いた元盟友、ルアン・アルンという因縁の宿敵。
そしてもう一つは、その宿敵の娘と禁断の恋に落ちてしまった右腕、ジョンの心の揺らぎでした…。
いやー…観終わった今、僕の心の中には、困惑と、怒りと、そして深い悲しみがあります。
確かに、「西洋のカウボーイとタイ南部の美学が出会ったような、漫画的でユーモアに満ちたスタイル」という前評判通りの部分はありました。
でも、その表現を支えるはずのCGがあまりにもひどかった。
もう、一気に萎えるレベルです。
90年代のゲーム画面かと思いました!(笑)
そして、全編にわたって多発する、漫画的なギャグ。
これはもう好みの問題じゃない。
僕には全く合わなかったし、正直に言うと、アレルギー反応が出そうなくらい、きつかったです(笑)
ストーリーも、「日本軍のお宝を、複数のギャングが狙う」という、ひねりのない展開が2時間も続く。
少しだけ、人間ドラマに良い部分もあったような気もしますが、そんなことがどうでも良くなるくらい、全体的に残念な出来でした。
賛否両れるどころか、「賛」の意見を見つけるのが難しいんじゃないかな…。
さて、長々と正直な感想を語ってきましたが、最後に僕の最終的な結論を伝えさせてください。
いつもなら、この後には【ネタバレあり】の深掘り考察が続きます。
でも、今回、それは書かないことにしました。
なぜなら、正直に言って、この映画には深く考察するほどの物語の厚みが、残念ながらなかったからです。
僕らの貴重な時間は、有限です。
そして、Netflixには観るべき傑作が、他に山ほどある。
僕からのメッセージは、以上です。