この記事のポイント!
この記事を読めば、Netflixで配信中のドイツ発アクションスリラー『エクステリトリアル』のすべてが分かります。
●『エクステリトリアル』の基本情報が分かる
●Filmarksから読み解く世間の声(肯定的/否定定期意見)が分かる
●『エクステリトリアル』のネタバレなし感想&10点満点評価
●ネタバレありあらすじ解説
●ネタバレあり感想&考察

視聴を迷っている人も、既に視聴した人も、この記事一本で『エクステリトリアル』をより深く楽しめるはずです。
ぜひ最後までお付き合いください。
『エクステリトリアル』の作品概要
●上映時間: 109分
●ジャンル: アクション
●製作国: ドイツ
●監督: クリスティアン・ツバート
●配給: Netflix
●サラ・ウルフ / ジャンヌ・グルソー
●エリック・キンチ / ダグレイ・スコット
●イリーナ (キラ・ウォルコワ) / レラ・アボヴァ
●ドノヴァン軍曹 / カヨデ・アキニエミ
●ジョシュ / ヒクソン・ガイ・ダ・シルバ
●アイリーン / ラダ・レイ
”きっと観たくなる”『エクステリトリアル』のあらすじ
アフガニスタンでの過酷な任務を経た元特殊部隊員サラは、心の傷を抱えつつ、愛息ジョシュとの新しい生活を夢見てフランクフルトのアメリカ領事館を訪れる。
だが、ほんの僅かな間にジョシュが領事館内で忽然と消えてしまう。
必死に息子の行方を追うサラに、職員たちは「息子など元から存在しない」と非情な言葉を浴びせ、彼の存在を示す記録も証言も一切消されていた。
そこはドイツの法律が適用されない「治外法権」の領域。
一度追い出されれば、息子との再会は絶望的となる。
これが単なる失踪ではなく、巧妙に仕組まれた誘拐と隠蔽だと確信したサラは、特殊部隊で鍛え上げたスキルを解放。
鉄壁の要塞と化した領事館へ単身乗り込み、渦巻く巨大な陰謀に立ち向かいながら、たった一人で息子を取り戻すための壮絶な戦いを開始する。
果たして彼女は、閉ざされた空間から息子を救い出し、事件の真相を突き止めることができるのか?
『エクステリトリアル』ネタバレ無し感想&10点満点評価
『エクステリトリアル』気になる点数は?
いやー、面白かった!フランクフルトのアメリカ領事館という「治外法権」の密室で繰り広げられる、母サラの孤独な戦い。
まず設定が秀逸ですよね。
『96時間』ばりの戦闘スキルを持つ元特殊部隊員の母親が、『フライトプラン』を彷彿とさせる「子供なんて最初からいなかった」という絶望的な状況に叩き込まれる。この組み合わせだけで、もう期待値はMAXでした。
期待通り、中盤からのアクションシーンは迫力満点。
監視カメラを避け、ダクトを這い、屈強な警備員や敵を次々となぎ倒していくサラの姿は爽快ですらありました。
特殊部隊仕込みのサバイバル術や機転の利かせ方も見応え十分。
ストーリー展開もテンポが良く、次から次へと危機が訪れるので、中だるみせず最後まで画面に釘付けになりました。
(※以下、ネタバレ)
まさか息子の誘拐が、警備責任者キンチが裏で加担していた別の「キラ誘拐計画」の目くらましだったとは!
さらに、そのキンチの裏切りの根源が、アフガン時代の軍への恨みと金銭欲にあり、それが過去のサラの部隊壊滅にまで繋がっていたという因縁には驚きました。
単なる誘拐サスペンスに留まらない、陰謀と裏切りの連鎖が明らかになる終盤は特に引き込まれましたね。
ラスト、事件を乗り越え、ヘリの音を聞いてもフラッシュバックを起こさず、静かに空を見上げるサラの姿には、彼女がPTSDを克服し、息子との新たな一歩を踏み出したことが描かれ、後味も良かったです。
若干「ご都合主義では?」と感じる部分もゼロではありませんが、それを補って余りあるスリルとアクション、そして母の強さに満足!
10点満点中8点、十分に楽しめる良作アクション・サスペンスでした。
『エクステリトリアル』のあらすじを詳しくご紹介
序章:消えた息子と母の疑念
アフガニスタンでの過酷な任務が心に影を落とす元特殊部隊員サラ。
愛息ジョシュとアメリカで新たな人生を始めるため、ドイツ・フランクフルトの米国領事館を訪れる。
ビザ申請の待合中、わずかな時間、プレイルームで遊ぶ息子から目を離した隙に、ジョシュは忽然と姿を消してしまう。
パニックに陥るサラに、警備責任者キンチら職員は「そんな少年は最初からいなかった」と冷たく言い放つ。
記録も目撃者も存在しない。
そこはドイツの法が及ばぬ「治外法権」の空間。
追い出されそうになる中、サラは直感する。
これは単なる失踪ではない、巧妙に仕組まれた誘拐と隠蔽工作だと。
母としての本能と兵士としての疑念が、彼女を突き動かし始める。
中盤:孤独な追跡と予期せぬ協力者
息子を取り戻す執念に燃えるサラは、かつて戦場で培った特殊部隊スキルを解放。
監視カメラの死角を縫い、建物の構造を利用して、厳重な警備体制の領事館の機密エリアへ侵入。
孤独な捜索を進める中で、彼女は一室に監禁されている女性を発見。
彼女の名はキラ・ウォルコワ。
ロシアの有力者の娘で、父が関わった大規模マネーロンダリングの証拠データを持ち、命を狙われ保護を求めていた。
キラは、自身の安全な脱出と引き換えに、サラへの協力を申し出る。
危険を承知で手を結んだ二人は、ジョシュ失踪時の不審な動きを探る。
しかし、キンチとその部下の執拗な追跡が迫る。
度重なる危機的状況に加え、サラの脳裏にはアフガニスタンでのトラウマがフラッシュバックし、現実と幻覚の境界が揺らぎ始める。
誰を信じ、何が真実なのか。疑念が渦巻く。
終盤:暴かれる陰謀と対決
決死の覚悟で職員用オフィスに潜入したサラは、PC内のデータにアクセスし、驚愕の事実を知る。
自身の軍歴、PTSD、そして今回の領事館訪問自体が、何者かに仕組まれた罠だったのだ。
さらに、警備責任者キンチが過去にアフガニスタンに駐留していた記録を発見。
その瞬間、数日前にジャーナリストから受け取ったメールがフラッシュバックする。
不鮮明な写真に写っていたのは、敵兵と密会するキンチ。
転職の裏工作、領事館への誘導、アフガンでの過去、そして息子の失踪。
全てのピースが繋がり、黒幕がキンチであることを確信。
サラはキンチと対峙。
追い詰められたキンチは、ついに告白する。
軍への恨みと金銭欲からアフガンで情報を密売し、結果的にサラの部隊を壊滅に追いやった過去、そして金のためにキラ誘拐計画に加担し、領事館内で手引きしていたこと。
ジョシュの誘拐は、当初キラ誘拐の目くらまし、あるいはサラをPTSDによる妄想壁がある母親としてコントロールするための人質だった。
しかし、サラが真相に近づきすぎたため、キンチはキラ誘拐犯を館内に引き入れ、サラごと抹殺しようと計画を変更。
だが、サラの予想を超えた抵抗により、その企ては失敗に終わる。
結末:息子の奪還と真相の解明
サラは冷静にキンチの自白を記録しており、その音声データを即座に領事や他の職員たちに開示。
決定的な証拠を突きつけられ、キンチの裏切りと領事館全体を巻き込んだ陰謀の全貌が白日の下に晒される。
これまでサラを疑っていた者たちも、ついに真実を知り、言葉を失う。
状況は一変し、キンチは駆けつけた保安部隊によって拘束される。
同時に、ジョシュの居場所も特定され、涙ながらに再会を果たす二人。
2ヶ月が経った頃、念願のアメリカ就労ビザを手にしたサラは、母、そしてかけがえのない息子ジョシュと共に、ようやく穏やかな時間を過ごしていた。
その日、共に危険を乗り越えたキラと再会を約束していたサラは、ふと空を見上げる。
頭上をヘリコプターが通過していく。
以前であれば、その音は戦場の記憶を引き起こし、彼女を苦しめたはずだった。
しかし今、サラの心は静かだった。
忌まわしいフラッシュバックは起こらない(終わり)
『エクステリトリアル』ネタバレ感想&勝手に考察
なぜ、キンチは、ジョシュを誘拐したのか?
●キンチは、ロシアの有力者の娘でマネーロンダリングの証拠を持つキラ・ウォルコワを領事館内で誘拐する計画に加担していました。
●領事館内で子供(ジョシュ)の失踪騒ぎを起こすことで、職員や警備の注意をそちらに向けさせ、その隙にキラ誘拐を実行しやすくするための「目くらまし」として利用しようとしました。
●キンチは、サラが過去にPTSDと診断されていたことを知っていました。
●ジョシュを誘拐し、「最初からいなかった」「母親の妄想だ」と主張することで、サラの訴えをPTSDによる妄想として片付け、彼女を無力化しようとしました。
●息子を人質に取ることで、万が一サラが何かアフガニスタンでの裏切りについて感づいたとしても、彼女の行動をコントロールし、キラ誘拐計画の邪魔にならないようにする狙いもありました。
キンチの裏切り行為とは?
過去の裏切り(アフガニスタン駐留時代)
●軍に所属していた際、戦地での負傷により望まないデスクワークへ異動させられたことへの恨みと、娘の進学費用も賄えない経済的な困窮から、敵側(アフガン兵士)へ軍事情報を密かに売っていました。
●この情報漏洩が、結果的にサラが所属していた部隊を壊滅させる悲劇の一因となりました。
(ただし、キンチ自身はその結果を予期していませんでした)。
●領事館の地域警備責任者という立場でありながら、金儲けのためにキラ・ウォルコワの誘拐計画に加担していた。
●具体的には、キラを狙う誘拐犯と手を組み、彼らが領事館内でキラを拉致できるよう手引きをしていた。これは、保護を求める人物を守るべき立場にある領事館職員としての重大な職務違反であり、裏切り行為。
世間の声:『エクステリトリアル』Filmarksユーザーの評価は?
絶賛の声多数!『エクステリトリアル』の魅力!
●「特殊部隊出身の母親のアクションがカッコいい!」
●「閉鎖空間でのサスペンスと緊張感がたまらない!」
●「最後までテンポが良く、飽きずに観られた!」
期待外れ?『エクステリトリアル』の課題点!
●「アクションシーンが少し単調に感じる部分も」
●「キャラクターの掘り下げが浅いのでは?」
まとめ:『エクステリトリアル』の魅力を一言で表すなら…
さて、ここまで長々とお話ししてきましたが、最後に『エクステリトリアル』の魅力をぎゅっとまとめてみましょう。
この映画のポイントは、ずばり…
●「治外法権」の領事館で繰り広げられる閉鎖空間サスペンス
●序盤の「息子は存在したのか?」というミステリアスな問いかけ
●主演ジャンヌ・グルソーの熱演
●テンポの良い展開で最後まで飽きさせない構成

アクションやサスペンスが好きで、Netflixで何か手軽に観られる面白い映画を探している、という方には、自信を持っておすすめできる一本です。
肩肘張らずに、ハラハラドキドキする時間を過ごしたい時に、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
きっと、あっという間の109分を楽しめるはずですよ。
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