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映画『崖の上のポニョ』感想・あらすじ・声優キャスト|結末の怖い考察までネタバレ解説!

映画

『崖の上のポニョ』レビュー:宮﨑駿が描く、純粋な愛と「生命」の物語!

「生まれてきてよかった。」 この、たった一言に、どれだけの希望と優しさが詰まっているんだろう…。
2008年の公開から時を経ても、決して色褪せることのない魔法のような物語、『崖の上のポニョ』

YOSHIKI
YOSHIKI

こんにちは!
スタジオジブリ作品を愛してやまない僕、YOSHIKIが、この不朽の名作の魅力を、【ネタバレなし】【ネタバレあり】に分けて、徹底的に語り尽くします!
さあ、ポニョが紡ぐ、やさしくも壮大な海の世界へ、一緒に出かけましょう。

【このブログの楽しみ方について】
いつも『YOSHIKIのMOVIE SELECTION’S』を読んでくれて、本当にありがとうございます!
このブログでは、読者の皆さんと「作品を待つワクワク感」から「観終わった後の語り合いたい気持ち」までを共有するため、【随時更新】というオリジナルの記事スタイルを採っています。
これは、僕が考え抜いた、みんなと最高の映画体験をするための形です。
ぜひ、この場所で、一緒に物語を深めていきましょう!

🔴映画『崖の上のポニョ』基本情報!

YOSHIKI
YOSHIKI

まずはサクッと基本情報から。
監督・脚本:宮﨑駿、プロデューサー:鈴木敏夫、音楽:久石譲。
もう、この3人の名前が並んでいるだけで、傑作なのは確定ですよね。

項目 詳細
作品名 崖の上のポニョ
劇場公開日 2008年7月19日
監督・脚本 宮﨑 駿
音楽 久石 譲
声の出演 山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ
ジャンル アニメーション、ファンタジー、ファミリー
上映時間 101分

🔴【ネタバレなし】なぜポニョは、今も僕らの心を掴むのか?3つの理由!

予告編あらすじ制作陣の情報から、僕が「これはヤバい!」と確信するに至った3つのポイントを紹介させてください!

① 純粋な手描きアニメーションへの回帰

宮﨑駿監督は、CG全盛の時代に、あえて全編手描きで本作を制作するという決断を下しました。

その目的は、現実の海を模倣することではなく、海の持つ生命感や躍動感といった「本質」を捉えること。
水そのものが巨大な魚の形をとるなど、一個のキャラクターとして描かれており、これは伝統的なアニメーション表現の可能性を改めて示す、力強い芸術的な表明なんです。

② 子どもの愛が世界を変えるという、純粋な物語

この物語は意図的に単純化されており、5歳の子どもであるポニョと宗介の、直接的で無条件の絆に焦点が当てられています。

「ぼくが守ってあげるからね」 5歳児のこの約束が、世界を安定させ、天変地異を収めるほどの力を持つという、ラディカルな思想。
「最も純粋な感情こそが最大の力を持つ」という深遠なテーマが、この物語の根幹にはあるんですね。

③ 生命が宿る世界(アニミズム)と日常の魔法

本作は、宮﨑作品に共通する、神道的なアニミズムの世界観を色濃く反映しています。

人間や動物だけでなく、海や波、岩にさえも命が宿るという思想が根底にある。
ポニョの魔法によって、見慣れた港町が、古代魚が泳ぐ夢のような太古の海へと変貌する。
本作は僕らに対し、自然界に秘められた驚異を再発見するよう誘い、大人になると失われがちな視点を思い出させてくれるんです。

🔴映画『崖の上のポニョ』キャストとあらすじ!

●ポニョ (CV: 奈良柚莉愛)
人間になりたいと願う、さかなの子。
宗介のことが大好き。
●宗介 (CV: 土井洋輝)
崖の上の家に住む、5歳の男の子。
純粋で、まっすぐな心を持つ。
●リサ (CV: 山口智子)
宗介の母。
快活で、どんな時でも動じない、肝っ玉母ちゃん。
●耕一 (CV: 長嶋一茂)
宗介の父。
船乗りで、なかなか家に帰れない。
●フジモト (CV: 所ジョージ)
ポニョの父。
かつては人間だったが、今は海底で暮らす魔法使い。
●グランマンマーレ (CV: 天海祐希)
ポニョの母。
海そのもののような、大きくて優しい存在。

映画『崖の上のポニョ』【ネタバレなし あらすじ】

海辺の崖の上の家で暮らす5歳の少年・宗介は、ある日、ガラス瓶に頭が挟まって動けなくなっていた、さかなの子を助ける。
宗介は、その子を「ポニョ」と名付け、大切にすることを約束する。

しかし、ポニョの父・フジモトによって、彼女は無理やり海の中へと連れ戻されてしまう。

「宗介のところへ行きたい!」

ポニョの強い想いは、父が溜めていた「生命の水」の力を解放。
彼女は人間の女の子の姿へと変身し、巨大な津波に乗って、再び宗介のもとを目指す。

しかし、ポニョが使った古代の魔法は、世界のバランスを崩し、月が異常接近するなど、星を破滅させるほどの危機を引き起こしてしまうのだった…。

🔴映画『崖の上のポニョ』【ネタバレなし感想】速攻レビュー&評価!

全体総評:理屈じゃない、魂で感じるピュアな感動

いやー、この映画、何度観ても胸がいっぱいになりますね。

宮﨑駿監督が、難しい理屈や複雑な物語を全て取っ払って、「好き」という、ただそれだけの感情が持つ、とてつもないパワーを描き切った、奇跡のような作品だと思います。

手描きにこだわったアニメーションは、水の表現一つとっても、まるで生きているかのよう。

その圧倒的な映像美に、ただただ心を奪われます。
物語の展開が少し「よくわからない」と感じる部分があるのも、実はこの映画の魅力の一つかもしれません。
これは頭で理解するんじゃなく、5歳の子どもの視点になって、心で感じる物語
そう気づいた時、涙が溢れてきました。

映画『崖の上のポニョ』各項目別10点満点評価とレビュー

評価項目 点数 YOSHIKIのひとことレビュー
ストーリー 8/10 シンプル、故に最強。 5歳の子どもの「約束」が世界を救う。これ以上ないほどピュアで、力強い物語に、ただただ感動しました。
映像美 10/10 手描きの魔法、ここに極まる。水そのものが生き物のように躍動する、宮﨑駿監督にしか描けない、圧巻の映像でした。
余韻・没入感 9/10 観終わった後、世界が少しだけ輝いて見えます。心が洗われるような、温かい余韻。ポニョと宗介と一緒に、海の中を冒険しているような感覚でした。
リピート率 10/10 疲れた時に、何度でも観たい。この優しさと純粋さに触れるたび、「生まれてきてよかった」と、きっとまた思えるはずです。
キャストの演技 9/10 キャラクター全員が、愛おしい。特に、宗介のお母さん・リサの、肝っ玉母ちゃんっぷりが最高でした!理想の母親像かもしれません。
総合評価 9.2/10 全ての子供たちと、かつて子供だった全ての大人たちへ。宮﨑駿監督から贈られた、最高の生命讃歌。問答無用の傑作です。

🔴映画『崖の上のポニョ』【ネタバレ全開】物語の結末あらすじ解説!

【⚠️警告:この先は100%ネタバレです!】
ここからは、物語の終盤で何が起こったのか、その事実を時系列で客観的に解説していきます。

まだ、視聴していない方は閲覧にご注意くださいね。

【ここまでのあらすじ】
5歳の少年・宗介は、さかなの子「ポニョ」を助け、二人はすぐに大好きになります。
しかし、ポニョは父・フジモトによって海に連れ戻されてしまいました。
宗介に会いたい一心で、ポニョは魔法の力を使って人間の女の子になり、巨大な津波に乗って宗介のもとへ向かいます。
しかし、その魔法は世界のバランスを崩し、星を破滅させるほどの危機を引き起こしてしまうのでした…。

試練と選択

ポニョが使った魔法の力で、町は水没してしまいます。

海の底にある老人ホーム「ひまわりの家」で、ポニョの母であり、海の女神であるグランマンマーレは、宗介に最後の試練を与えます。
世界のバランスを元に戻し、ポニョが人間であり続けるためには、「ポニョの正体が半魚人でも、宗介の愛が変わらないこと」が条件だと。
もし宗介の気持ちが変わってしまえば、ポニョは泡になって消えてしまう、と告げられるのです。

約束と変身

宗介は、ためらうことなく、こう宣言します。

「僕、お魚のポニョも、半魚人のポニョも、人間のポニョも、みんな好きだよ」 その純粋な愛の誓いを受け、グランマンマーレはポニョから魔法の力を取り上げます。
陸に戻った宗介がポニョにキスをすると、ポニョは完全に5歳の人間の子どもへと姿を変えました。
世界の危機は去り、ポニョの父フジモトも、二人の未来を温かく見守るのでした。

🔴映画『崖の上のポニョ』【深掘り考察】この物語は「死後の世界」の物語だった?

深掘り考察①:「死後の世界」としての、水没した町

YOSHIKI
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この物語には、実は「津波の後の世界は、穏やかな死後の世界を描いている」という、少し怖いけど、とても有名な考察があるんです。
その根拠は、いくつかあります。

●制作者の言葉
音楽を担当した久石譲さんは、宮﨑監督から「死後の世界」「輪廻」をテーマに音楽を作るよう、はっきりと言われたそうです。

●不思議な描写
街の人々は、大災害にもかかわらず、なぜかとても穏やかです。
宗介たちが出会う家族は、パンフレットで「大正時代の人」と書かれており、この世の者ではないことが分かります。

●トンネルの意味
ポニョが怖がったトンネルは、『千と千尋の神隠し』と同じように、この世とあの世を繋ぐ境界線だったのかもしれませんね。

この説に立つと、この物語は単なるファンタジーじゃない。
死を悲しいだけのものではなく、穏やかで優しいものとして描いた、深く感動的な物語として、全く違う顔を見せ始めます。

深掘り考察②:ポニョが象徴する、自然の優しさと恐ろしさ

ポニョというキャラクターは、自然が持つ二つの顔を象徴しているようにも見えますよね。

宗介への「好き」という気持ちは、とても純粋で可愛らしい。
でも、その想いを遂げるために彼女が使った魔法は、星を破壊しかねないほど、とてつもなくパワフルで、少し恐ろしいものでした。
美しく、恵みを与えてくれるけど、時には津波のように、全てを飲み込んでしまう
そんな、僕らが抗うことのできない、自然の優しさと恐ろしさの両方を、ポニョは体現しているのかもしれませんね。

深掘り考察③:二人の「お母さん」

この物語には、対照的な二人の「お母さん」が登場します。

海の女神であり、宇宙のような大きな愛を持つ、ポニョのお母さん「グランマンマーレ」
そして、ちょっと運転が荒かったりするけど(笑)、現実の世界で力強く宗介を守る、人間のお母さん「リサ」。
この物語がハッピーエンドを迎えられたのは、この神様みたいな大きな愛と、地に足のついた人間的な愛、その両方があったからなんだな、と感じました。

🔴映画『崖の上のポニョ』【まとめ】「生まれてきてよかった。」と、心から思える物語!

『崖の上のポニョ』は、理屈じゃない。

魂で感じる、ピュアな感動の物語だと思う。
宮﨑駿監督が、全ての子供たちと、かつて子供だった全ての大人たちに贈った、最高の生命讃歌。
観終わった後、きっとあなたも、宗介やポニョのように、この世界の美しさを再発見し、「生まれてきてよかった」と、心から思えるはず。

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