もし、正義を信じることを諦めた冷徹なエース弁護士が、この世界の不条理にたった一人で立ち向かうとしたら…?
2025年夏、Netflixが、僕らの心を温かく、そして鋭くえぐり出す、極上のヒューマンドラマを投下する。
その名も、『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』。
こんにちは!
韓国ヒューマンドラマに目がない僕、YOSHIKIが、この最新作のヤバさを、【ネタバレなし】と【ネタバレあり】で徹底的に語り尽くす!
さあ、この魂の成長物語の目撃者になる覚悟はいいか?
まずはサクッと基本情報から。
これだけ押さえておけばOK!
監督が、あの傑作『財閥×刑事』のキム・ジェホンってだけで、もう期待しかない!
監督の前作『財閥×刑事』、そして予告編で火花を散らす主演二人。
配信前の情報だけでも、僕が「これはヤバい!」と確信するに至った3つのポイントを紹介するぜ!
このドラマ最大の魅力は、なんといってもこの根幹をなす設定!
「冷徹で完璧主義者のエリート弁護士」が、「正義感は強いが社会生活は下手な新人弁護士」と出会う。
この王道にして最強の組み合わせが、僕らの心を掴んで離さない気がする。
でも、本作がヤバいのは、これが単なるオフィスラブコメじゃないってこと。
これは二人がぶつかり合い、影響し合いながら、未熟な部分を補い合い、一人の法曹人として「本物の弁護士」へと成長していく物語なんだよね。
タイトルの『弁護士を夢見る弁護士たち』が、それを象徴しているよね。
格式高い「エスクワイア」という言葉を冠しながらも、その内実は理想と現実に苦しむ人間たちの物語。
この対比が、たまらなく深い!
この物語を牽引するのが、韓国を代表する二人の演技派俳優、イ・ジヌクとチョン・チェヨンの激突だ。
●イ・ジヌクが演じるのは、スーツを完璧に着こなし、一切の無駄を許さない冷徹なエリート弁護士ユン・ソクフン。
思い出してほしい、『Sweet Home』で彼が見せた、心に深い傷を負った獣のような姿を!
あの野生味を知っているからこそ、それを完璧なスーツの下に押し殺しているであろうユン・ソクフンの姿に、僕らはとてつもない緊張感と色気を感じるはずだよー。
●対するチョン・チェヨンが演じるのは、正義感にあふれるが、どこか不器用でそそっかしい新人弁護士カン・ヒョミン。
『恋慕』で見せたガラスのような繊細さと、ダイヤモンドのような強さ。
その彼女が、本作ではコミカルで愛すべき「崖っぷち新人」を演じる。
このギャップこそが、彼女の女優としてのさらなる飛躍を予感させる!
お互いの相性を「100点」と公言する二人の、最高の化学反応が生まれないわけがない!
メガホンを取るのは、大ヒット作『財閥×刑事』で世界中のファンを唸らせた、あのキム・ジェホン監督!
彼の演出の真骨頂は、コメディとシリアス、軽快さと重厚さの「絶妙なストーリーバランス」にある。
『財閥×刑事』でも、コミカルな活躍の裏にある主人公の孤独やトラウマを丁寧に描き、物語に圧倒的な深みを与えたよね。
今回も同じ手法で、僕らを笑わせ、キュンとさせた後、不意に登場人物たちの抱える痛みや葛藤で心を鷲掴みにしてくるに違いない。
いつも完璧なユン・ソクフンのネクタイが少し緩む瞬間。
そうした小さなビジュアルの変化が、彼らの内面の大きな変化を物語るはずだよ。
これこそ、映像作品の醍醐味じゃないか!
勝利こそが全て。
大手法律事務所「ユルリム」で、AIのように冷徹に仕事をこなす天才弁護士、ユン・ソクフン。
そんな彼の元に、正義感だけを武器に持つ、社会性ゼロの不器用な新人、カン・ヒョミンがやってくる。崖っぷちの理想家が、冷酷な完璧主義者のパートナーに任命された時、それは世界の衝突の始まりだった!
彼女の熱は、彼の氷を溶かすことができるのか?
彼の厳しい指導は、彼女を輝くダイヤモンドへと磨き上げることができるのか?これは、ただの法廷ドラマじゃない。
二人が「弁護士」という鎧の下にある「人間」を見つけ出す、スリリングで、コミカルで、そして心を揺さぶる物語だぞ。
物語は、ソウル大学ロースクール首席のカン・ヒョミン(チョン・チェヨン)が、大手法律事務所「ユルリム」の採用面接に遅刻するところから始まる。
面接室では、訴訟チーム長のユン・ソクフン(イ・ジヌク)が、彼女の遅刻と乱れた服装を理由に「時間概念のない人は帰ってください」と一蹴する。
しかし、ヒョミンは面接の機会を得る。
そこで出された訴訟問題のお題に対し、彼女は他の面接者とは全く異なる視点から、ハキハキと明確な回答を見せ、見事採用合格通知を受ける。
だが、ソクフンは、遅刻と身だしなみを理由に彼女をチームに受け入れることを断固として拒否。
万事休すかと思われたその時、訴訟チームの先輩アソシエイト弁護士、イ・ジヌ(イ・ハクジュ)が、彼女のためにソクフンと話す機会を作ってくれる。
そこでヒョミンは、「法が自分の幸福を守ってくれる最後の砦だと信じる、そんな人々を代弁する仕事がしたいのです」と自らの信念を情熱的に語り、ソクフンはようやく彼女をチームの一員として受け入れる。
配属後、ソクフンは新人たちの最初の課題である法律文書をチェック。
ある新人の書類を手に取ると、「誤字三つは誠意の問題だ。依頼人には訴訟一つが一生一代の事件だ。誠意のない書面が最悪だ」と厳しく叱責する。
その一方で、ヒョミンが作成した草案については「よく書けている」と評価し、そのまま提出するよう指示した。
ヒョミンは「江東都市ガス株主総会」の案件を担当。
資料の売上データに違和感を覚えた彼女は、事務所に無断で2日間姿を消し、独自の「現場調査」を行う。
そして、ガス使用量が組織的に操作されている証拠を掴んで帰還した。
この事件の裁判で、ヒョミンは被害者の代理人として法廷に立つ。
彼女は自ら算出した被害額を提示して検察を助け、最終弁論では「零細商人がより大きな被害を受けた」と訴え、見事勝利を収める。
裁判後、同様の被害に遭った他のガス会社の経営者たちが彼女に名刺を渡し、弁護を依頼する場面で、第1話は幕を閉じる。
いやー、面白かった!
マジで第1話、最高に引き込まれた!
ありきたりな法廷ドラマとは一線を画す、キャラクターの魅力、特にユン・ソクフンという男の“言葉”が、僕の心にグサグサ突き刺さりました。
彼のセリフ、いちいち痺れるんだよなー。
新人のヒョミンたちに言い放った「すいませんは禁止。万能な言葉だと思っているようだが、一番無責任な言葉だ」ってセリフ、どう思う?
普通の上司は言えないぜ、こんなこと。
これはただ厳しいだけじゃない。
仕事に対する、そして依頼人に対する彼の哲学そのものなんだよね、きっと。
そして極めつけがこれ。
「英語圏では弁護士に敬意をこめて名前の後にEsp.(エスクワイア)をつける。そう呼ばれたいならそれに見合う行動を」
もうね、カッコよすぎだろ!
これって、ただ叱ってるんじゃないんだよねー。
「お前たちには、その資格があるはずだ」って、厳しくも、心の底では励ましてるんだとも感じた。
彼の不器用なエールなんだと思う。
こんな上司、惚れてしまうに決まってる!
もちろん、そんなソクフンに食らいついていくカン・ヒョミンの存在も素晴らしい。
ただのドジな新人じゃなく、ちゃんと天才的な一面を見せて、最後にはきっちり結果を出す。
このバランスが絶妙でした。
この二人がどうなっていくのか、もう来週が待ちきれない!
文句なし、最高のスタートを切ったと言っていい!
第1話だけでも、今後の展開を予想させるヒントが大量に散りばめられていました。
ここからは、俺の考察と大胆予想を語っていきます!
ソクフンがなぜ、あれほどまでに「完璧」と「誠意」にこだわるのか。
彼のキャラクターを突き動かす最大の謎は、ここにある。
ヒントは、第1話のラストシーン。
彼が一人、オフィスで見ていた動画です。
そこに映っていたのは、彼の奥さんと愛犬らしい、幸せな時間の記録。
だが、彼がそれを見る表情は、あまりにも切なく、苦しそうだった。
これは何を意味するのか?
もしかして、その大切な家族は、もうこの世にいないのではないか…?
だとしたら、彼の完璧主義は、過去に自らの何らかのミスや気の緩みで、取り返しのつかない事態を招いてしまったことへの自責の念から来ている?
「誠意のない書面が最悪だ」という言葉は、かつての自分自身に向けられた言葉だった、と考えると、あまりにも切なく、そして彼のキャラクターに深みが増す。
この過去の「喪失」こそが、彼の氷の仮面の正体なんじゃないかな?
さて、じゃあ来週はどうなる!? 僕の予想はこうだ!
まず、ソクフンとヒョミンの関係!
今回の一件で、ソクフンはヒョミンを「ただの新人」じゃなく、「面倒だが、無視できない才能」として認識したはずです。
だから、次はもっとデカい、そして一筋縄ではいかない案件を彼女にぶつけてくるに違いない!
「お前のやり方で、これも解決できるのか?」っていう、彼なりのテスト的な展開もあるかもしれない。
二人の丁々発止のやり取りが、さらに面白くなるのは確実だと思う!
そして、他の新人たちの嫉シューーーーッ!!と燃え上がる嫉妬の炎も見えてくる(笑)。
「なんであいつだけ!」って感じで、ヒョミンの足を引っ張る奴が出てきてもおかしくない。
特に、いかにもエリートっぽい同期あたりが怪しい。
チーム内の人間関係も、一気にきな臭くなってくるかもしれない。
最後に、次に出てくる事件!
今回は善悪がハッキリしてたけど、次は絶対に「どっちもどっち」みたいな、道徳的にグレーな事件が来たら面白いなぁ。
単純な正義感だけじゃ裁けない、人間の感情がドロドロに絡んだようなやつ。
というのも、ヒョミンのプライベートが、まさにその渦中にあるからです!
「子どもに良質な遺伝子を残したいから付き合っている」なんて、ヒョミンにブッちゃける彼氏、ヤバすぎだろ!
こっちはヒョミンの情熱に胸を熱くしてたっていうのに、ドン引きだよ…。
予告編で、その彼氏がヒョミンにプロポーズするシーンがあったけど…(笑)。
だからこそ、第2話の事件は、この恋愛観や結婚観、個人の価値観に深く関わるものになるんじゃないかな?
離婚問題や親権争い、あるいは不倫が絡んだ慰謝料請求とかね。
仕事では天才的なヒョミンが、プライベートの恋愛ではどう判断を下すのか。
そして、そんな彼女の姿を見たソクフンが、どんな言葉をかけるのか…。
公私ともに、彼女の「人間力」が試される回になる!?
いやー、語りだしたら止まらないな!
みんなは第1話、どうだった?
来週はどうなると思う?
ぜひコメントで、君の感想や予想も聞かせてくれよな!
物語は、不妊治療の末、病院に保管していた冷凍精子を管理ミスで全て損傷させられた夫、パク・ギボムが、法務法人ユルリムを訪れるところから始まる。
彼は、病院側の無神経な対応に激怒し高価な医療機器を破壊したことで、逆に高額な損害賠償を請求されるという絶望的な状況に陥っていた。
この案件を担当するユン・ソクフンは、相手方の病院が巨大医療団地の建設計画を進めており、ネガティブな評判が広まることを極度に恐れているという弱点を見抜く。
彼は、法廷で正面から戦うのではなく、ファン記者を法廷に呼び、世論を味方につけるという戦略を立てる。
チームの一員であるカン・ヒョミンは、パクさんへの聞き取り調査を行う。
その中で、この事件の背景にある、夫婦の壮絶な過去が明らかになる。
かつて、パクさんの妻は交通事故で顔に大やけどを負い、その見た目の変化から引きこもりになってしまった。
婚約中だったが、彼女は一方的に姿を消そうとした。
それでもパクさんは彼女を励まし続け、ようやく妻が元気を取り戻す希望となったのが「自分の子供を持つこと」だった。
しかしその矢先、今度はパクさん自身に精巣ガンが見つかる。
二人は絶望の中、手術後に不妊になることを見越して、最後の希望を精子バンクに託していたのだ。
さらに、精子が損傷したとわかっても病院側は謝罪もせず、陰で妻を「化け物」と罵っていた。
その事実にパクさんが激怒し、器物破損に至った。
ヒョミンが引き出したこの人間的な真実が、裁判の様相を大きく変えることになる。
裁判中、ヒョミンが引き出した夫婦の背景が語られると、法廷の空気は一変する。
ソクフンの狙い通り、傍聴していたファン記者はこの衝撃的な事実を世に知らせる準備を整えた。
裁判後、ソクフンは相手側の弁護士であり、ヒョミンの彼氏でもあるハン・ソンチャンに呼び止められる。
ハン・ソンチャンが「そちらの切り札はファン記者ですか?」と問いかけると、ソクフンは「精子の過失が公になれば、病院の建設計画は大打撃を受けるぞ」と、決定的な一言を突きつける。
結果、病院側は示談に応じ、パクさんに1億ウォンを支払うことで和解。
その代わり、ファン記者にこのスキャンダルを記事にさせない、という形で決着した。
ソクフンは、法廷の中だけでなく「リングの外」で、見事に勝利を掴み取った。
いやー、今回の第2話、マジで傑作の予感がビンビンにする神回だった!
僕が特に心を撃ち抜かれたのは、あまりにも見事な「対比」の構造です。
どんな困難があっても寄り添い、決して愛を諦めなかったパクさん夫婦。
その一方で、家柄や外見という、ちょっとした条件の違いで、いとも簡単に崩れ去ったヒョミンと彼氏の関係。
この二組のカップルの対比が、このドラマのテーマである「愛の重さ」を、強烈に、そして皮肉たっぷりに描き出していて、もう唸るしかなかったね。
そして、その中心にいるユン・ソクフン!
こいつ、ヤバすぎるだろ!
僕は吹き替えで観てるんだけど、ソクフンの声優さんの演技が、もう最高にクールなんだよねー!
あの低音ボイスで、冷静に、でも的確に相手の急所を突く。
法廷で相手を論破し、圧倒的な正義で叩き伏せる姿には、心の底からスッとするような、とんでもないカタルシスがあった!
かと思えばだ。
家では愛犬とめちゃくちゃ楽しそうにじゃれ合ってるんだよ!?
しかも、普段は預けていて、どんなに忙しくても毎週金曜だけは必ず自宅に連れて帰って、愛情たっぷりに過ごしてるって、どういうことだよ!
あの氷の男が、デレデレになってるんだよ!?
このギャップ!
反則だろ、こんなの!
このシーンで、僕は完全にユン・ソクフンというキャラクターの沼にハマった。
冷徹な戦略家としての顔、依頼人の妻を優しく諭す人間味あふれる顔、そして愛犬の前で見せる無防備な顔…。
知れば知るほど、彼の魅力から抜け出せなくなる!(笑)
みんなは第2話、どうだった? 来週の展開、どう思う?
ぜひコメントで、君の感想や予想も聞かせてくれよな!
第一幕:非接触事故と、二つの弁護チーム
第3話の事件は、宅配ドライバーが起こした交通事故。
しかし、防犯カメラでは子供は車と接触しておらず外傷はなかった。
だが、事故にあったかのような身体症状が確認される、という不可解な状況だった。
さらにドライバーは、同僚にウイスキー入りのコーヒーを飲まされ、意図せず飲酒運転をしてしまっていた。
この事件で、被害者である子供の母親、イ・サンミの弁護を担当するのは、第2話に続いて、なんとカン・ヒョミンの元カレ、ハン・ソンチャン弁護士。
そして、加害者であるドライバーの弁護を、ユン・ソクフンとカン・ヒョミンがチームで担当。
法廷は元恋人同士が対決する舞台となった。
第二幕:交渉決裂と、法廷での悪魔的証明
交渉の場で、ソンチャンは約束の時間より早く交渉を始め、自らに有利な状況を作ろうとする。
原告の母サンミは2億ウォンを請求し、ドライバーに過激な言葉を浴びせる。
その瞬間に到着したソクフンは、「非接触事故とケガの因果関係の根拠は?」と切り返し、交渉を打ち切る。
裁判で、ソクフンはヒョミンに弁護を指示。
ヒョミンは子供の精神鑑定を要求し、その結果、子供が母親への過剰な愛着と心理的癒着を抱えていることが判明する。
そして、ここからがソクフンの真骨頂だった。
彼は母親サンミへの尋問で、彼女が51ヶ月の子にまだ授乳していることなどを次々と暴き、「ミュンヒハウゼン症候群(代理ミュンヒハウゼン症候群)」の可能性を提示。
母親の精神状態を徹底的に攻撃し、裁判には勝利したが、その非情なやり方を巡り、ヒョミンと激しく対立した。
第三幕:沈みゆく船と、処刑人の椅子
法廷の外では、ユルリム内の権力闘争が動いていた。
創立パートナーのコ・スンチョルは、息子のテソプではなく、ソクフンを密かに呼び出す。
そして、「代表を降りようと思う。その代わりに、君に代表の座を譲りたい」と、衝撃の提案を持ちかける。
しかし、ソクフンの答えは「ノー」だった。
「沈みゆく船の先頭には立てません」
彼は、今のユルリムが創業者たちの人脈だけで成り立っていること、ライバル事務所との差、そして体制を立て直すには、多くの弁護士を解雇する「処刑人」が必要だと冷静に分析。
「私は処刑人になるつもりはありません」と、その提案をきっぱりと断ったのだった。
いやー、今回の第3話、面白かったのは間違いない。
でも、見終わった後、正直言って少し複雑な気持ちが残った回だったなー。
まず、何よりも衝撃だったのが、フラッシュバックで描かれたユン・ソクフンの過去です!
捨てられた妊娠陽性を示す検査キット、妊娠を否定する妻、そして…別の男性と仲睦まじく過ごす妻と愛犬の姿。
おいおい、待てよと。
僕たちはてっきり、奥さんは亡くなったんじゃないかって考察してたけど、もしかして、生きていて、浮気の末に彼のもとを去ったのか…?
今回、彼が執拗なまでに“毒母”を攻撃したのも、妻に裏切られた過去の怒りが関係しているとしたら…?
彼のキャラクターの謎が、さらに深まる、とんでもない爆弾が投下されたよな気もする。
ただ、その裁判シーン。
今回は正直、見ていて100%スカッとしたかと言われると、そうじゃなかった。
ソクフンの手腕は見事だったよ。
でも、初めから有利な状況だったのに、そこからさらに母親の心の傷をえぐるように、徹底的に、そして少し楽しんでいるかのようにさえ見えた彼の姿は、見ていて決して気持ちのいいものじゃなかった。
僕が見たかったのは、逆転の展開や、胸のすくような正義の鉄槌だったから、少し物足りなさが残ったかな。
そして、何より気になるのが、カン・ヒョミンの活躍がどんどん減っていること!
第1話で見せた、あの型破りなひらめきと行動力はどこへ行った?
今回は、ソクフンの指示に従う場面が多かったように思う。
彼女が輝いてこそ、このドラマはもっと面白くなるはず。
彼女の反撃に期待したい!
総じて、物語が大きく動いた重要な回だったのは間違いない。
でも、少しモヤモヤが残ったのも事実。
この複雑さこそが、このドラマの魅力なのかもしれないな。
第一幕:悪魔への弁護と、理念の崩壊
第4話の事件は、有力者であるコモファンド代表チェ・チョルミンが、幼い娘に常習的な暴行を加えていたとされる「児童虐待事件」。告発者は、彼の家の家政婦だった。
カン・ヒョミンは、コモファンド代表チェ・チョルミンの家政婦から、彼の娘イニョンへの常習的な暴行について聞かされる。
チョルミンは、暴行しては医師を呼び手当てをさせ、怪我が治るまで幼稚園を休ませることで、虐待の事実を隠蔽していた。
虐待を確信したヒョミンはユン・ソクフンに報告するが、ソクフンはなんと、加害者であるチェ代表の弁護を引き受けるという衝撃的な決断を下す。
ソクフンは、家政婦との話し合いの場で、彼女の窃盗や詐欺といった前科を暴き、証言の信憑性を徹底的に破壊。
さらには、虚偽の申告をしないという誓約書に署名までさせた。
その姿に失望し、怒りをぶつけるヒョミンに対し、ソクフンは冷徹に真実を語る。
「警察が解決できると?証拠は写真だけ。医者を呼び隠蔽する計算高い奴だ」
「奴は政界VIPの金をロンダリングしている。簡単には刑務所送りにはできない」
「下手に動いて奴が家に戻れば、もっと酷い虐待が始まるだけだ」
第二幕:痛快な逆転劇と、仕組まれた“法の外”の正義
しかし、これら全てが、ソクフンの仕掛けた壮大な罠だった。
チョルミンの信頼を得たソクフンは、彼から「娘を暴行し怪我をさせたところに警察が来た、何とかしてくれ」と電話を受け、駆けつける。
ソクフンは、虐待の証拠となる娘イニョンを保護すると提案し、そのまま病院へ搬送。
内臓出血を起こしていたイニョンは、緊急手術で一命を取り留める。
そして、ここからがソクフンの「法の外」での制裁だった。
彼は、チョルミンの横領証拠を、投資家の一人である元ヤクザに提示し、その金を取り戻す約束をしていた。
その見返りとして、元ヤクザの部下たちがチョルミンを拉致。
「目には目を」の言葉通り、チョルミンは暴行されては医師に治療されるという、かつて彼が娘にしたのと同じ地獄を繰り返され、PTSDに陥った。
第三幕:完全なる破滅と、静かな救済
ソクフンは約束通り、裁判でチョルミンの横領金を投資家に取り戻し、チョルミンは破産。
彼がソクフンに支払った弁護料は、全て娘イニョンの口座に振り込まれた。
そして、イニョンの親権は、DVを理由に離婚していた母親の元へと渡った。
ソクフンは、法廷と裏社会の両方で、彼なりの完璧な正義を執行したのだった。
正直に白状します…
僕も、完全に騙された!
ヒョミンと全く同じ気持ちで、「ソクフン、お前、魂を売ったのか!」って、本気で失望しかけてた。
でも、これまでのソクフンの姿を知っているから、「そんな訳ない、きっと何か考えがあるはずだ」って、必死に信じようとしてる自分もいた。
だから、物語のオープニングで血を流しているソクフンの姿が映った時、最悪の考えが頭をよぎった。
「もしかして、病院へ搬送したイニョンが手術の結果亡くなって、怒りに任せてチョルミンを殺してしまったのか…?」って。
それくらい、今回のソクフンの覚悟は凄まじかった。
でも、本当の衝撃は、暴力の果てにはなかったんだなぁ。
物語の最後、愛犬ハッシュが体調を崩したと動物病院から連絡があって、ソクフンが駆けつける。
そこにいたのは、元嫁の今の旦那。
しかも、二人は友人関係だった。
そして、ソクフンの目の前に、妊娠した元妻が姿を現す…。
離婚の原因は、まだ分からない。
でも、彼女は新しい家庭を築き、新しい命を宿している。
それを、友人でいることを選んだ元夫が見てしまう。
オープニングで想像したような血生臭い衝撃はなかった。
でも、だからこそ、この静かなラストは、あまりにもソクフンの心を抉る、残酷な現実だったと思う。
彼の過去に何があったのか。
そして、この再会が、彼の未来に何をもたらすのか。 ますます続きが気になるじゃないかーー!
てか、第1話目の奥さんの影が消えるシーンや「ハッシュに会いたいんだ」ってセリフは何だったのか?
あれは、やっちゃいけないミスリードだと思う。
第一幕:絶望的な依頼と、ソクフンの助言
物語は、人気画家リュ・グァンモの最新作「フィエスタ」が、ヒョミンの姉の友人であるチョンヘの作品と酷似している、という著作権問題から始まる。
逆にグァンモは、チョンヘの絵が模倣品だと主張し、彼女を訴える。
カン・ヒョミンは姉に頼まれ、プロボノ(無償弁護)でこの絶望的な裁判に挑むことを決意。
チーム長のユン・ソクフンは、手続き面で彼女を支援しつつも、裁判の主導はヒョミンに任せる。
効果的な弁論に悩む彼女に、ソクフンは
「先入観を捨てて本質を見ろ」
と、ただ一言だけ助言を与えた。
一方、ソクフンは元妻ヨンアが、別の男性との子を妊娠したことを知り、静かに動揺を見せる。
第二幕:逆転の法廷と、隠された父の顔
法廷で、グァンモは傲慢に自らの正当性を主張。
一方、知的障がいを持つチョンヘは、プレッシャーでうまく証言ができない。
追い詰められるヒョミンだったが、ソクフンの助言を胸に、彼女は偏見を捨てて事件の「本質」を問い直す。
そして、ヒョミンはチョンヘの絵に隠された、驚くべき真実を暴き出す。
彼女の作品には、一見すると見えない家を出て行った父の顔が隠されており、部屋を暗くして光を当てることで初めてそれが浮かび上がるという、特殊な技法が使われていた。
第三幕:勝利の判決と、新たなる権力闘争の幕開け
ヒョミンは光を、当のグァンモの絵「フィエスタ」にも照射する。
すると、そこからも同じ父の顔が浮かび上がったのだ。
これにより、グァンモが意図的にチョンヘの作品を複製していたことが完全に証明され、裁判はヒョミンの完全勝訴で終わる。
裁判後、ソクフンは彼女を初めて「カン・ヒョミン弁護士」と敬称で呼び、その手腕と成長を認めた。
そしてラスト。
ユルリムのパートナーの一人であるコ弁護士が、突然の引退を表明。
そして、その後任として会議室に現れたのは、ソクフンの元指導者である、クォン・ナヨンだった。
彼女のパートナー弁護士としての復帰で、事務所内の権力闘争は、新たな、そしてより激しいステージへと突入する。
いやー、今回の第5話、正直に白状します…僕ね、完全に諦めてた!
序盤のヒョミン、ひどかっただろ(笑)。
法廷でプレッシャーに負けて黙り込むわ、困った顔を隠せないわで、「ああ、これは敗訴を経験して成長する回なんだな」って、本気で思ってた。
ソクフンの「先入観を捨てて本質を見ろ」っていう助言も、序盤の彼女には届いてないように見えたんだよねー。
世界的画家とアマチュア画家っていう構図に、彼女自身が「もしかしたら、アマチュアの方が模倣したのかも…」って疑いながら弁護しているようにさえ見えて、もうハラハラしっぱなしだった。
だが、そこからでした!
助言の本当の意味に気づき、事件の「本質」—チョンヘの父への想い—を掴んだ彼女は、別人へと覚醒した!
そして、あのクライマックス!
グァンモの絵からも父の顔が浮かび上がった瞬間、僕は思わず「おぉー!」って声が出たね!
一度、絶望の淵まで落とされたからこそ、この逆転劇のカタルシスがハンパじゃない!
傲慢な画家を、真実の光で完膚なきまでに叩きのめす。
これが見たかったんだよ!
諦めかけていた僕をぶん殴って、「神回」として完璧に成立させた。
ヒョミン、お前は最高の主人公だーと褒めてあげたいです!
第5話で、物語の構造は大きく動いた。
ここからは、僕の考察タイムです!
今回のヒョミンの勝利は、「共感」が「論理」や「権威」を打ち破った瞬間でした。
彼女が勝てたのは、法律知識が優れていたからじゃない。
彼女が、知的障がいを持つチョンヘの孤独と、その絵に込められた家族への愛を、誰よりも深く理解したからだと思う。
彼女の弱点とも思える過剰なまでの共感力こそが、エリート弁護士たちが見つけられない真実を暴き出す、最強の武器であることを証明した回でしたね。
今回、ソクフンの元妻の妊娠が明らかになった。
彼がなぜ、ヒョミンをこれほどまでに気にかけるのか、その理由が少し見えた気がする。
彼は、父親になる未来を失った男です。
だからこそ、不器用で、危なっかしくて、でも必死に戦うヒョミンの姿に、守るべき“娘”の姿を無意識に重ねているんじゃないかな?
彼女を一人前の弁護士に育て上げることが、彼自身の過去の傷を癒すための、一種の“代理”行為になっているのかもしれない。
そして、ラストの衝撃!
クォン・ナヨンの、パートナー弁護士としての帰還!
これは、ただの後任人事じゃない。
僕は、この人事を仕掛けたのは、ユン・ソクフン本人だと睨んでいる。
思い出してほしい。
第3話で、彼は創立パートナーから代表の座を打診された時、「沈みゆく船」を立て直すには、多くの弁護士のクビを切る「処刑人」が必要だと語った。
そして、「私は処刑人になるつもりはありませんが…」と、含みのある言葉を残して、その後の言葉は描かれなかった。
僕の予想はこうです。
あの言葉の続きは、
「…ですが、私のかわりに、その役目を果たせる人間を呼び戻すことを、あなたが受け入れるなら話は別です」
だったんじゃないか?
ソクフンは、自らが血を浴びる「処刑人」になることを拒否する代わりに、その汚れ仕事を完璧に遂行できる唯一の人物として、元指導者であるクォン・ナヨンを呼び戻すことを、代表就任(あるいは改革への協力)の交換条件として提示したんだと思う。
だとしたら、彼女の復帰は、ソクフンが描く、ユルリム大改革計画の、本当の始まりのゴングになるかもしれない!
第一幕:同意書という名の“壁”と、ヒョミンの戦略
第6話は、モデルのソル・ウニョンが、ゲーム会社代表チョン・ハンソクから受けたデートDV(※)を告発するところから始まる。
しかし、ハンソクは「関係が合意の上であったことを示す書類」を盾に、ウニョンの訴えを無効化しようとする。
この困難な案件に対し、カン・ヒョミンは「愛による心神耗弱で、彼女は正常な判断力を奪われていた」と立証する戦略を立てる。
その夜、ヒョミンはバーで偶然ハンソクと遭遇。
彼が何者か気づいた上で、あえて訴訟には触れず、相手を見極めるために彼の誘いに乗り、様子を窺った。
第二幕:新代表の誕生と、二つの夜
ユルリム法律事務所では、激震が走る。
クォン・ナヨンが、女性初の事務所代表に就任した。
しかし、彼女の急進的な改革案は、旧来の体制を守ろうとする古参たちの反発を招く。
ユン・ソクフンは、その改革案に同意し、支援する姿勢を明確にした。
その夜、ヒョミンは飲み会で泥酔。
帰宅途中に偶然居合わせたソクフンに介抱され、自宅まで送ってもらう。
同じ頃、同じく泥酔した先輩のイ・ジヌは、同僚のホ・ミンジョンに迎えに来てもらい、彼女が夫の不倫が原因で離婚し、子供もいるという今まで知らなかった事実を打ち明けられる。
第三幕:示談交渉と、謎の訪問者
予審で姿を現したハンソクは、ヒョミンに二人きりで話すことを要求。
彼は行為の映像を切り札として交渉に使おうとするが、ヒョミンは毅然と対応。
最終的に、ハンソクはウニョンの要求額に応じると、示談を申し出る。
ウニョンは最終的に、医療費と弁護士費用、そして双方の個人情報保護という条件で契約を結んだ。
そしてラストシーン。
ソクフンの自宅のインターホンが鳴る。
ドアを開けると、そこには見知らぬ謎の女性が立っていた。
彼女が誰なのか、目的は何なのか、一切が謎のまま、第6話は幕を閉じる。
いやー、今回の第6話、キャラクターたちの人間臭さが全開で、めちゃくちゃ揺さぶられた回だったなー!
まず、今回の依頼人ウニョンの最後の決断、僕はめちゃくちゃグッときた。
彼女、金が欲しかったわけじゃないんだよね。
「自責の念に押しつぶされそうだった」
「自分だけが傷ついて、相手は何事もなく順風満帆なのが悔しかった」
そんな彼女の心を救ったのが、「恋をすると人は弱くなる」というヒョミンらの共感だった。
だからこそ彼女は、高額な賠償金じゃなく、自分の尊厳を取り戻すための最低限の費用と「秘密の保護」を選んだんだと思う。
彼女が加害者に堂々と立ち向かう最後の姿、最高にクールだった!
だが、その一方で、僕らがユン・ソクフン。
弁護士仲間、特にヒョミンに見せるプロフェッショナルな姿勢は、相変わらず最高にカッコよかった。
でも、元嫁との出来事が明らかになるにつれて、正直、少しがっかりした部分もある。
自分と一緒だった時には子供を望まなかった元嫁が、別の男と再婚し、考えが変わったと妊娠している。
その怒りや、やり場のない気持ちは、痛いほど共感できる。
元嫁が目の前に現れたことで、心が乱れてしまうのも分かる。
でも、あまりにも過去を引きずりすぎているというか…。
少し“女々しい”人物にも見えてきちゃったんだよねー。
あの法廷でのキリっとした姿とのギャップがありすぎて、彼の人間的な弱さが、今回は少し悪い方向に出てしまった気がする。
… と考えていたら、ふと思ったこともある。
やっぱり、第5話の考察でも書きましたが、クォン・ナヨンを代表に復帰させたのは、ソクフン本人なんじゃないか?
自分の弱さを自覚しているからこそ、事務所を改革するという「処刑人」の役目を、自分より非情になれる彼女に託した。
そう考えると、彼の行動の全てが繋がってくる気がするんだよな…。
第一幕:安楽死ほう助事件と、「虹色の愛」
物語は、ユン・ソクフンが担当する「自殺ほう助罪」の裁判から始まる。
認知症の妻の安楽死を手伝った夫は、検察から不貞行為を指摘され、遺産目当ての殺人と追及される。
裁判で、夫は自らの過ちを語る。
妻がアルツハイマー型認知症とは知らず、約束を忘れるなどの症状を「愛が冷めた」と勘違いし、不貞に走ってしまった後悔。
そして、病気を知った後、彼は「愛は時間と共に色合いを変えるものだ」と悟った。
法廷で彼は、その後悔の念を「愛は虹色だった」と表現した。
結果的に、求刑3年に対し懲役1年という判決が下され、この裁判はソクフンの「敗訴」に終わった。
第二幕:過去との決別と、芽生えた絆
法廷での夫の言葉は、ソクフンの胸に深く突き刺さる。
彼は元妻を呼び出し、その言葉を伝える。
かつて彼も「情熱だけが愛じゃない。この安らぎも愛なんだ」と訴えたが、当時は理解されなかった。
元妻は「あの頃は分からなかったが、今なら分かる」と涙を流し、ソクフンは「二度と会わないようにしよう」と、長年の関係に完全に終止符を打った。
その夜、ソクフンは家に帰りたくなくて、イ・ジヌとホ・ミンジョンを呼び出し酒を飲む。
それでもオフィスで眠っていたところを、カン・ヒョミンが発見。
帰りたくないと語るソクフンを、彼女は「いつものコーヒーを飲む場所」へと誘う。
そこでソクフンは、初めて自身の弱さを吐露する。
「元妻のことは忘れられたが、楽しかった頃の記憶だけが消えずに残っていた。でも、今日でそれも消えた気がする」
と。
ヒョミンは静かに、
「この世界で代わりが利かないのは自分自身だけです。記憶も、時間が風化させてくれます」
と、彼を慰めた。
第三幕:最悪の罠と、パートナー会議での弾劾
ソクフンが長年の心の重荷を下ろした、まさにその瞬間。
事務所内の権力闘争が頂点に達する。
守旧派の筆頭であるコ・テソプが、緊急パートナー会議を招集。
ソクフンが「深夜に自宅で若手の女性弁護士と密会し、機密書類を不正に受け取った」という、完全なスキャンダルを捏造し、証拠と称する書類を突きつけ、彼の弁護士倫理違反を公然と弾劾する。
ソクフンの弁護士生命を揺るがす最悪の危機が、内部の陰謀によってもたらされた場面で、物語は幕を閉じた。
いやー、今回の第7話、見終わった後、胸が苦しくて、しばらく動けなかったなぁ…。
まず、安楽死ほう助事件が、あまりにも切なすぎた。
裁判で敗訴した夫、彼が本当に可哀想でならなかった。
今振り返れば、妻の行動が認知症の症状だったと分かる。
でも、そんなの分かるわけないじゃないか。
愛が冷めたと勘違いして、不貞に走ってしまった彼の弱さも、痛いほど理解できる。
後になって真実を知った時、彼はどれだけ自分を責め、後悔したことか…。
だからこそ、妻の「しっかりしているうちに死にたい」という最後の尊厳を守ってあげたかったんだろうなぁ。
でも、亡くなった奥さんの弟の気持ちも、分かるんだよね。
姉が夫の裏切りで苦しみ、最後は自殺に追い込まれたと考えてしまうのも当然だし。
もっと生きてほしかったと願うのも、当たり前。
夫婦の間でしか分からない、あまりにも複雑な感情。
それを、他人が証拠や行動だけで判断し、「有罪」という判決を下す。
このやるせなさ、この難しさ。
これこそが、このドラマが描く、法の世界のリアルなんだよね…。
そして、この夫の後悔の言葉と、ソクフンの元妻との完全な別れがリンクしてくる脚本の見事さ!
「愛は虹色に移り変わる」という真実を、ソクフンは裁判を通して学び、そして、かつて愛した人に伝える。鳥肌が立った…。
だからこそ、コ・テソプの、あの胸糞悪いやり方が、本当に許せない!
人が人生を懸けて過去と向き合っている時に、なんて卑劣な罠を仕掛けるんだよ!
いつか、ソクフンが奴を完膚なきまでに叩き潰してくれる。
僕は、その最高のカタルシスを待っている。
もしかしたら、ソクフンも、あえて相手の思惑に乗っかっているだけなのかもしれない。
そうであってほしい!
この展開、本当に楽しみだなぁ!
【⚠️警告:この先は第8話の重大なネタバレが含まれます!未視聴の方はご注意ください!⚠️】
第一幕:仕掛けられた罠と、ソクフンの反撃
物語は、パートナー会議で、ユン・ソクフンが仕組まれた罠にかけられる場面から始まる。
しかし、ソクフンは冷静に潔白を主張し、自ら潔白を証明する。
調査の結果、ソクフンを落とし折れようとした黒幕がコ・テソプと追及されそうになった時、同じパートナー弁護士であるチェ・ヒチョルがホン・ドユンの部下である女性弁護士のヘジンが深夜に自宅を訪れ招き入れたことを不適切だと主張する。
ソクフンの主張により、ドユンが長年、部下の女性弁護士ヘジンにパワハラと過酷な労働を強い、ついには性的関係まで強要していたという、おぞましい事実が暴露される。
脅迫され、逃げ場を失っていたヘジンを守るため、ソクフンはドユンの不正を暴くことを誓っていた。
最終的に、ドユンが違法なブローカーと癒着していたことも明るみに出る。
責任をドユン一人に押し付けようとするコ・テソプに対し、ソクフンは条件として、チェ・ヒチョルをDAソリューションズへ降格させることを要求。
それは、かつて彼らがナヨン代表に対して行ったことと、全く同じ仕打ちだった。
その取引を成立させ、ドユンを事務所から完全に追放した。
第二幕:法廷のジレンマと、傷ついた“ワンダーウーマン”
一方、カン・ヒョミンは、ニュースキャスターのハン・ソリョンが夫への傷害容疑で逮捕された事件を担当。
調査の中で、ソリョンが10年以上も夫からDVを受け続け、そのトラウマによる被虐待女性症候群(※)を患っていることが判明する。
しかし、ソリョンは衝撃の告白をする。
彼女は、処方薬の副作用を知った上で、自ら薬を服用し、夫に立ち向かったのだと。
「その瞬間だけは“ワンダーウーマン”になった気分だった」
と。
この「自発的な服薬」は、裁判で不利になりかねない事実だった。
第三幕:二つの勝利と、屋上の祝杯
弁護士として苦悩するヒョミンに対し、ソクフンは「正義とは守るべき人を守ることだ」と諭し、法の抜け道を合法に見せかけるという、彼ならではの術を示す。
裁判でソクフンは、ソルヨンが心神喪失状態であったと主張し、医師の証言や脳スキャンを提示。
評決は無罪となり、ソリョンは救われた。
全ての戦いを終えた夜、ヒョミンは感謝を伝えるため、ソクフンと共に事務所の屋上でお酒を飲みながら、静かに勝利を分かち合うのだった。
いやー、今回の第8話、マジで最高すぎた!
溜まりに溜まった鬱憤を、全て吹き飛ばしてくれる、完璧な「サイダー」回だったーー!
特に、クォン・ナヨン!
彼女こそが、今回のMVPだ!
ソクフンとナヨンが、ドユンが違法ブローカーと癒着している現場に乗り込むシーン。
そこで、ドユンが女性弁護士を接待要員のように扱っていたことへの、ナヨンの怒りが大爆発!
あの、強烈な複数発のビンタ!
あれは、ただの制裁じゃなくて、同じ女性として、そして事務所のトップとして、後輩の尊厳を踏みにじったクズ野郎への、魂の鉄槌だったと思う!
痛快で、めっちゃスカッとした!
そして、そんな熱いナヨンとは対照的な、ユン・ソクフンの冷静さ!
あれだけ用意周到な罠を仕掛けられても、一切動じず、全てを読んでいたかのように冷静に証拠を突きつけていく。
「罠に対してもしっかり冷静で準備して、仕組まれた罠だと証明したソクフンもかっこよかった。」
まさにその通り!
熱い女王ナヨンと、氷の王ソクフン。
この二人が組んだら、もう敵なしだろ!(笑)
もちろん、ヒョミンが担当したDV事件も素晴らしかった。
ソリョンが「ワンダーウーマンになったようだった」と告白するシーン、あまりにも切なかったな…。
そんな彼女の「心の叫び」を、ソクフンとヒョミンが“法の技術”で見事に救い出した。
「正義とは守るべき人を守ること」—このドラマの魂を、改めて見せつけられた気がする。
最後の、屋上での二人。
激しい戦いを終え、静かに語り合う、あの穏やかな時間。
最高の師弟であり、最高のパートナーだし、この二人の恋愛って今後発展していくのかな。
【⚠️警告:この先は第8話の重大なネタバレが含まれます!未視聴の方はご注意ください!⚠️】
第一幕:医師と性犯罪者、最悪の再会
物語の核心は、飛行機内で発生した医療緊急事態。
医師のチェは、急患の乗客に救命措置を施すが、患者は死亡してしまう。
しかし、死亡した乗客は、かつて7歳の少女への性的暴行で逮捕されたキム・ビョンスであり、チェ医師はその被害少女の元担当医だった。
この悪縁から、チェは故意に彼を殺したのではないかと疑われる。
検察も殺人の可能性を示唆する中、弁護を担当するカン・ヒョミンとユン・ソクフンは調査を開始。
そして、ビョンスが遺伝性の血管疾患「エーラス・ダンロス症候群」を患っており、それが死因の「大動脈解離」を引き起こしたことを突き止める。
専門家の証言も得て、医師の処置との因果関係は否定され、チェは無罪となった。
第二幕:動き出す二つの恋と、一つの陰謀
一方、事務所では、クォン・ナヨンが、かつて自分が調査し、そのせいで降格処分を受けた「ハイニック・コア事件」の関係者と偶然再会。
彼の会社が投資会社ブルーストーンに奪われた経緯を聞き、背後に巨大な陰謀が隠されていることを確信。
再び真相解明へと動き出す。
社内の人間関係も大きく動く。
アソシエイト弁護士のイ・ジヌは、同僚ホ・ミンジョンへの想いを抑えきれず、ついに愛を告白。
ミンジョンは動揺しつつも、彼の真っ直ぐな言葉に心を揺さぶられる。
そして、ソクフンとヒョミンは、詐欺に遭った同僚の代わりに、彼女の7歳の双子の姉妹の面倒を見ることに。
子供たちと過ごす中で、二人はまるで本当の家族のようなひと時を過ごし、ヒョミンはソクフンのこれまで見せなかった優しい素顔を目の当たりにする。
今回の第9話、見終わった後、なんとも言えない複雑な気持ちになったよ…。
もちろん、最高にスカッとした、というのは間違いない。
あの胸糞悪い小児性犯罪者を前にして、検察、医師、そしてユルリムの弁護士チームといった、法の専門家たちが「こいつを守る必要はない」と、一つの意志の下に団結していく。
この展開には、正直言って好印象しかなかった。
でも…
その一方で、僕は強烈な「恐怖」も感じていた。
「私情は持ち込まない」と公言していた検察官でさえ、明らかに加害者に対して不利な発言をしていた。
彼らの行動の根底にあるのは、果たして本当に「法の下の正義」だけだったのか?
それとも、「あんなヤツは、社会的に抹殺されて当然だ」という、個人的な感情じゃなかったのか?
今回は、ヒョミンたちの活躍で「医師は無罪」というハッピーエンドを迎えた。
結果的には、良かった。
でも、もし一歩間違えていたら?
専門家たちの「私情」が、客観的な事実を歪め、無実の人間を罪に陥れることだって、あったかもしれない。
正義と私情の、あまりにも危うい境界線。
その恐ろしさを、まざまざと見せつけられた、とてつもなく深い回だったな。
【⚠️警告:この先は第10話の重大なネタバレが含まれます!未視聴の方はご注意ください!⚠️】
物語は、チェ・ソユンが、キム・ヨンミに背後から石で襲われるシーンで始まる。
ヨンミはその場をトラックで立ち去るが、運転中に道路にいたソユンを轢いてしまい、死亡させてしまう。
ヒョミンは、そのヨンミの弁護を依頼される。
ヨンミは高校時代にソユンから激しいいじめを受けており、ヒョミンはそのいじめを傍観していた同級生だった。
ヨンミは、自らの正当性を訴えるため、あえてヒョミンを弁護人に指名したのだ。
裁判でヒョミンは、最初の行為は「暴行」、後の事故は「交通事故」と、二つの出来事を切り離して弁論を展開。
さらに、自らが傍観者であったことも法廷で明らかにし、長年にわたるヨンミのトラウマを訴えた。
最終的に、裁判官は情状酌量を認め、ヨンミには懲役2年の実刑判決が下された。
一方、ジヌとミンジョンは、チームの飲み会をきっかけに距離を縮め、酔った勢いで一夜を共にしてしまう。
しかし翌朝、ミンジョンはジムに行き、気まずさからかジヌと距離を置く。
【⚠️警告:この先は第10話の重大なネタバレが含まれます!未視聴の方はご注意ください!⚠️】
第一幕:愛犬を巡る法廷闘争と、新たな脅威
物語は、ユン・ソクフンが、元妻の新しい恋人ウォンジュンから、愛犬「ハッシュ」をシンガポールへ連れて行くと一方的に告げられる場面から始まる。
ソクフンは猛反発し、ハッシュを巡る法廷闘争へと突入する。
時を同じくして、事務所に精神的に危うい依頼人チョン・ウソルが現れる。
彼の動画に動物虐待が記録されていたため、ソクフンは激怒して依頼を拒否。
逆上したウソルはカン・ヒョミンを脅かし、ソクフンが力ずくで追い出す事態となる。
第二幕:束の間の平穏と、最悪の事件
そんな中、ソクフンとヒョミンは、同僚の双子の妹を預かることに。
ハッシュも交え、四人はまるで本当の家族のような、穏やかで楽しい時間を過ごす。
一方、ヒョミンは母ウンヒと、過去の事故や姉ヒョジュとの関係を語り合い、少しずつ和解への道を歩み始めていた。
しかし、その平穏は、ウソルによって無残に打ち砕かれる。
彼は動物病院からハッシュを拉致し、虐待映像をソクフンに送りつけたのだ。
ハッシュは骨折などの重傷を負いながらも無事保護されるが、怒りに駆られたソクフンはウソルに制裁を加える。
その場にいた警察は、ソクフンの行為を事実上黙認し、ウソルを別の老人への暴行罪で逮捕した。
第三幕:過去との対峙と、涙の夜
事件後、ソクフンは元妻ヨナと、過去の妊娠と中絶について、これまで避けてきた率直な対話を行う。
長年抱えてきた心の傷と向き合った彼は、一人酒に溺れる。
そんな彼の元に、ヒョミンが現れ、彼の傷を癒そうと寄り添う。
二人の距離が、さらに縮まる形で物語は幕を閉じた。
【⚠️警告:この先は最終回の重大なネタバレが含まれます!未視聴の方はご注意ください!⚠️】
第一幕:新たな条件と、運命のアプリ
物語は、ソクフンの元妻ヨナが、愛犬ハッシュの世話を彼に任せる条件として「共同で面倒を見てくれる相手を探すこと」を提示する場面から始まる。
ソクフンは仕方なく出会い系アプリに登録するが、奇しくも、カン・ヒョミンも同じアプリを利用していた。
今回のメイン案件は、夫婦関係を持たず子を育てる「共同養育契約」を結んだ夫婦の離婚訴訟。
夫が妻に恋愛感情を抱き関係を変えたいと望むが、妻は拒否。
チーム内でも「結婚とは何か」を巡って議論が起こる中、ヒョミンとミンジョンがこの案件を担当する。
第二幕:それぞれの恋の行方
イ・ジヌとホ・ミンジョンの関係にも進展が。
結婚を真剣に考えるジヌに対し、ミンジョンは年齢差や離婚経験を理由に一歩を踏み出せずにいた。
一方、ユルリム法律事務所では、クォン・ナヨンが「ハイニック・コア事件」の腐敗を正し、ついに正式な代表に就任する。
そんな中、ソクフンとヒョミンはアプリで偶然マッチングし、会うことに。
気まずさから帰ろうとするソクフンをヒョミンが引き留め、二人は楽しい時間を過ごす。
第三幕:二つの結末と、一つの答え
ヒョミンが担当した離婚裁判は、夫の訴えが認められ離婚が成立。
しかし三人は、その後も良好な関係を維持し、新たな家族の形を築いていく。
そしてラスト。
事務所の屋上に仲間たちが集まる中、ジヌがミンジョンに「最後まで共に歩みたい」と心からのプロポーズをし、ミンジョンはそれを受け入れる。
その後、散歩中に偶然再会したソクフンとヒョミンは、「愛とは何か」について静かに語り合い、互いへの深い理解を確かめ合う、穏やかなラストを迎える。
終わっちまった…。
だが、正直に言おう。
見終わった後、僕の心に残ったのは、感動よりも「え、これで終わり?」という、大きな戸惑いだった。
最終回、あまりにも駆け足すぎじゃなかった?
まるで、制作途中で打ち切りが決まったドラマを見ているかのように、全ての物事が急展開で進んでいく。
僕は正直、この結末には納得がいっていない。
特に、ミンジョン。
あれだけジヌのお姉さんと会って、年の差について改めて強く悩んでいたのに、あのプロポーズをあまりにもすんなりと受け入れすぎじゃない?
彼女の葛藤が何も解決していないように見えて、全く腑に落ちなかった。
どうせなら、ジヌが自分の家族にミンジョンを紹介し、本当の意味で受け入れられるところまで描いてほしかった。
ソクフンもそう。
元嫁から提示された「一緒にハッシュを育てる相手を見つける」という最大の課題が、全く解決していない。それどころか、ソクフンの仕事が原因でハッシュが危険な目に遭ったばかりなのに、急に「ハッシュをあなたに任せる」と言い出す元嫁の心変わりにも、「なぜに?」とツッコミを入れずにはいられなかった。
もちろん、良かった部分もある。
ヒョミンの母親と、双子の姉ヒョジュが再会し、和解したシーンは、本当に涙が出た。
プロポーズの言葉自体も、ジヌらしくて最高だった。
ヒョミンとソクフンの二人が愛を語るシーンも、美しかった。
だからこそ、言いたい。
あと1話、いや、あと2話あれば、神ドラマになれたはず!と。
あまりにも惜しい。
あまりにも、もったいない結末だったと個人的には思う。
このドラマの根っこにあるテーマ、それは「正義とは何か?」という、あまりにも大きな問いだったと思う。
そして、その答えが一つではないことを、ユン・ソクフンとカン・ヒョミンという二人の弁護士を通して、見事に描き切っていたよね。
思い出してほしい、第4話の児童虐待事件を。
普通にやれば、証拠不十分であのクズ親父はすぐに釈放され、娘はもっとひどい目に遭う。
その現実を前に、ソクフンが選んだのは、法を飛び越えた「私的制裁」という、あまりにも危うい正義だった。
弁護士として許されることじゃない。
でも、結果として、少女は救われた。
彼のやり方を、僕らは本当に「悪」だと言い切れるだろうか?
一方で、カン・ヒョミンが示したのは「共感」の正義だったと思う。
第5話の著作権裁判。
彼女が勝てたのは、法律に詳しかったからじゃない。
障がいを持つ画家の孤独と、その絵に込められた父への想いを、誰よりも深く理解したからです。
エリートたちが見つけられなかった真実を、彼女の心だけが見つけ出した。
このドラマの本当にすごいところは、どっちか一方を「正しい」としなかったことにあると思います。
ソクフンのやり方は、悪に対しては有効だけど、彼自身の魂をもすり減らす。
ヒョミンのやり方は、人の心を救うけど、狡猾な悪の前では無力かもしれない。
そして、その二つの正義が一つになったのが、第8話のDV事件だった。
ヒョミンは、被害者の悲痛な叫びに心から寄り添った。
そしてソクフンは、その想いを、法廷で勝つための「武器」に変えた。
被害者の痛みを理解する「心」と、加害者の牙を砕く「力」、その両方が揃って初めて、本当の正義は成立するんじゃないか—ユン・ソクフンとカン・ヒョミン、二人で一つの、そのパートナーシップそのものが、この物語の「答え」だったんだと思う。
このドラマを貫くもう一つの大切なテーマ、それは「愛の形」でした。
そして、その謎を解く鍵が、第7話で語られた「愛は虹色に変わる」という言葉にある。
まず、ユン・ソクフン自身の過去。
彼の結婚は、燃えるような「赤色」の情熱だったんだろう。
でも、すれ違いの中で、冷たい後悔の「青色」に変わってしまった。
彼が苦しんできたのは、その色褪せた虹を、昔のままの鮮やかな色で見ようとしていたからなんだと思う。
元妻に別れを告げたのは、ようやく「虹は消えた」と受け入れ、新しい空を見上げる準備ができた瞬間だった。
次に、イ・ジヌとホ・ミンジョンの恋。
彼らの愛は、これから描かれていく、希望の虹として描かれた。
友情の「黄色」から、好意の「オレンジ色」へ、そしてプロポーズで情熱の「赤色」に向かう。
もちろん、この先には嵐も来るだろう。
でも、二人で手を取り合って、完全な七色の虹を架けようとする姿は、僕らに希望をくれたよね。
そして、ユン・ソクフンとカン・ヒョミン。
彼らの絆は、果たして何色なんだろうか?
師弟愛の「青」か、戦友の「緑」か、それとも淡い恋心の「ピンク」か?
答えは、その全てであり、どれでもない。
彼らの間にあるのは、既存の言葉では定義できない、混じり合った複雑で美しい、たった一つの色なんだと思う。
だから、制作陣は安易な恋愛という結末を選ばなかった。
彼らの特別な「色」を、そのまま尊重したのかもしれない。納得はしていないけどね(笑)
このドラマは、愛の形は一つじゃない、それぞれのカップルに、それぞれの色の虹があるんだと、力強く教えてくれたんだよ。
ユン・ソクフンという男を突き動かしてきた、元妻への裏切りと、父親になる未来を奪われたという、深いトラウマ。
彼の完璧主義も冷徹さも、全てはこの傷を守るための「氷の仮面」だったのかも。
じゃあ、物語の終わりで、彼の傷は本当に癒されたんだろうか?
僕の答えは、「癒しの旅は、まだ始まったばかり」です。
彼の心の傷の象徴が、愛犬ハッシュだった。
ハッシュは、幸せだった頃の、唯一の生き証人だったからね。
だから、彼はあれほど執着したんだと思う。
彼の心が大きく動いたのは、第11話。
ハッシュが虐待され、彼の氷の仮面は完全に砕け散った。
そして、初めて自分の傷と向き合った。
その夜、ボロボロになった彼にヒョミンがかけた「記憶も、時間が風化させてくれます」という言葉。
他人の弱さを許さなかった男が、初めて他人に自分の弱さを見せ、受け入れられた瞬間。
ここから、彼の本当の「癒し」が始まったんだと思う。
でも、物語はそこで終わる。
彼の癒しが「完了」したのではなく、あくまで「過程」にあることを、このドラマは正直に描いている。
人の心の傷は、最終回で都合よく治ったりはしない。
だから、彼の物語が少し物足りなく感じたとしても、それは彼の人生がまだ続いている証拠。
彼の氷が完全に溶ける日は、この物語の、もう少し先にあるのかもしれない。
さて、最後にどうしても避けては通れないテーマに踏み込もう。
僕も感じた、最終回への「物足りなさ」です。
なぜ、あれほど素晴らしかった物語が、最後の最後で“駆け足”に感じてしまったんだろうか?
一つは、「制作上の都合だった」という、少し寂しい可能性ですね。
僕が最終回を見て最初に感じたのは、「まるで打ち切りが決まったドラマのようだ」という感覚だった。
特にミンジョンの葛藤の解消の仕方。
あれだけ悩んでいた彼女が、プロポーズの言葉一つであっさり全てを受け入れるのは、あまりにも急な展開に思える。
もしかしたら、当初の予定より話数が短縮されて、多くのエピソードを削らざるを得なかったのかもしれない。
でも、もう一つの可能性もある。
それは、「リアルな人生の不完全さを描いた“意図的な”着地だった」という説です。
このドラマは、一貫して「人生は綺麗事だけでは終わらない」と描いてきた。
であるならば、登場人物たちの物語だけが、おとぎ話のように完璧なハッピーエンドを迎える方が、むしろ不自然じゃないか?
物語は、彼らの人生の「最終章」を描いたのではなく、あくまで「次の一章」への扉を開けただけで終わった。
僕らが感じた物足りなさは、あえて余白を残すことで、「彼らの人生はこれからも続く」というメッセージを伝えたかった、制作陣の意図的な演出だったのかもしれない。
みんなはどう思う?
これだけ僕らに議論の余地を残してくれたこと自体が、このドラマが傑作であったことの証明なのかもしれないなって思う。
最終回に不満が残ったのは、事実です。
もっと丁寧に描いてほしかったシーン、回収してほしかった伏線は、確かにありました。
だけど、それでも僕は、この『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』というドラマを、心の底から愛しています。
完璧なドラマなんて、どこにもないのかもしれません。
でも、これほど僕らの心を掴み、揺さぶり、次の一週間を待ち遠しくさせ、そして見終わった後に「みんなと語り合いたい!」と思わせてくれた作品は、本当に久しぶりでした。
ユン・ソクフンの凍てついた心が、カン・ヒョミンの太陽のような情熱に溶かされていく過程。
法というルールブックだけでは決して測れない、人間の愛と、罪と、正義の形。
その全てが、僕らの胸に深く、鋭く、そして温かく突き刺さった。
最終回への不満も含めて、このドラマの全てを愛したい。
そして、この物語が僕らに残してくれた感動と問いを、これからもずっと大切にしていきたいと、そう思います。
みんなの感想、深掘り考察、そして続編への熱い想い、コメントで全部ぶつけてくれると嬉しいです!
一緒に『エスクワイア』を、忘れられないドラマにしようぜーーーー!