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Disney+韓国ドラマ『パイン ならず者たち』最終回までのネタバレ感想&考察|結末・キャスト!

ディズニープラス

この物語に、ヒーローはいない。
いるのは、富と裏切りに魅せられた「ならず者」だけ。

2025年夏、ディズニープラスがとんでもない韓国ドラマを投下する。
その名も『パイン ならず者たち』

「また韓国ドラマでしょ?」なんて思ったやつ、ちょっと待った。
この作品、キャストと制作陣の名前を見ただけで、面白さが確定してるドリームチームだと思わない?

YOSHIKI
YOSHIKI

この記事では、そんな『パイン』の魅力を徹底的に解剖していく。
まだ観てない人も、もう観た人も楽しめるように、ネタバレあり・なしはハッキリ分けて解説するから、安心してついてきてくれ!

🎬Disney+『パイン ならず者たち』作品概要と基本情報!

『パイン ならず者たち』基本情報

カテゴリー詳細
タイトル『パイン ならず者たち』
配信ディズニープラス(「スター」ブランド)
配信開始日2025年7月16日(水) 16:00
配信スケジュール初回3話、以降毎週水曜に2話ずつ更新(全11話)
ジャンルクライム、アクション、スリラー
監督カン・ユンソン
原作ユン・テホ
主要キャストリュ・スンリョン、ヤン・セジョン、イム・スジョン、チョン・ユンホ

公式予告編

YOSHIKI
YOSHIKI

まずはこの予告編を観て、ヤバい世界の雰囲気を味わってくれ!

🎬Disney+『パイン ならず者たち』視聴前の注目ポイントと見どころ【ネタバレなし】

『パイン ならず者たち』はこんな人におすすめ!

骨太なクライム作品が好きな人
●一筋縄ではいかないアンチヒーローに惹かれる人
予測不能な裏切りの連鎖にハラハラしたい人
『犯罪都市』や『カジノ』の緊張感がたまらない人
●リュ・スンリョン、ヤン・セジョンら豪華キャストの共演が見たい人

🎬Disney+『パイン ならず者たち』見る前に知っておきたい3つの魅力!

① 豪華じゃなく「最強」の制作陣・キャスト

監督は『犯罪都市』のカン・ユンソン原作は『ミセン-未生-』のユン・テホ

この二人が組む時点で面白くないワケがない!
リュ・スンリョンを筆頭にした主演キャスト陣も、韓国エンタメ界のオールスターだ。
この「勝利確定」の布陣こそ、最大の魅力だと言える。

② 主人公サイドも「全員悪党」

正義のヒーローは一人もいない。

誰もが私欲のために動き、平気で他人を裏切る。
この“ピカレスク・ロマン”という設定が、ありきたりな勧善懲悪モノとは一線を画すんだ。

ちなみに「ピカレスク・ロマン」ってのは、ヒーローじゃなくて悪党やならず者が主人公の物語のこと。

だからこそ、誰に感情移入していいか分からないハラハラ感と、悪党たちの駆け引きがたまらなく面白いんだよねー。
最後に誰が生き残るのか、まったく予想がつかないスリルがここにある。

③ 欲望渦巻く「1970年代」という舞台

舞台は「金こそすべて」という価値観が蔓延していた1970年代の韓国

法やモラルが意味をなさなかった時代の空気感が、ならず者たちの強欲な行動に強烈なリアリティと説得力を与えている。
単なる背景ではなく、物語の根幹をなす重要な要素だぞ。

🎬Disney+『パイン ならず者たち』ストーリーを彩る主要キャストと相関図!

キャストキャラクター名キャラクター紹介・関係性
リュ・スンリョンオ・グァンソク経験豊富な策略家で、計画の中心人物。甥のヒドンを巻き込み、一攫千金を狙う。
ヤン・セジョンオ・ヒドン退屈な日常にウンザリしている主人公の甥。叔父に誘われ、危険な世界へ。
イム・スジョンヤン・ジョンソク謎に包まれた美女。金持ちの若妻という顔を持つが、その真の目的は不明。ヒドンに接近する。
チョン・ユンホボルグ血の気が多いチンピラ。腕っぷしは強そうだが、どこか憎めない一面も…?

🎬Disney+『パイン ならず者たち』ネタバレなしあらすじ!

『パイン ならず者たち』ネタバレなしあらすじ

1970年代の韓国。

田舎町で憂鬱な日々を送る青年オ・ヒドンの耳に、「海の底に沈んだ莫大な財宝」の噂が飛び込んでくる。
叔父のオ・グァンソクにそそのかされ、一攫千金を夢見て危険な宝探しに足を踏み入れるヒドン。
しかし、その財宝を狙うのは彼らだけではなかった。
全国から集まった腕利きのならず者たちが、それぞれの思惑を胸に暗躍を始める。

果たして、この命懸けの争奪戦の先に彼らを待つものとは…?

🎬Disney+『パイン ならず者たち』 ネタバレなし感想と個人的評価【1~3話時点】

全体総評:テンポは悪い、だが続きが気になる。知略と欲望が渦巻く、大人のためのクライムサスペンス

序盤3話を観終えた、今の正直な感想を言おう。

「確かにテンポは悪い。でも、なぜか目が離せない…!」
これが、僕が抱いた偽らざる心境です。

物語は、1話で計画が立てられ、2話でそのための資金や人材集め、そして金の分配を巡る駆け引きが描かれる。
そして3話で、その計画に大きな問題が発生する…。
正直、展開はかなりスロー。
人によっては、ここで脱落してしまうかもしれない。

それに、登場人物たちも、今のところ「すごみ」を感じる大物というよりは、どこか「チンピラ感」が拭えない。
本当にこいつらで、一世一代の大仕事なんてできるのか?と、少し不安になるくらい(笑)。

でも、その中で一人だけ、明らかに異質な存在がいる。
それが、叔父のオ・グァンソク(リュ・スンリョン)です。
 彼は、腕っぷしの強さだけじゃなく、知恵と経験に裏打ちされた「知略」で、この困難な状況を乗り切ろうとしている。
彼だけは、他のチンピラたちとは違う、底知れない凄みを感じさせる。

このスローな展開の中で、確かに見入ってしまう何かがあったし、彼がこの先どう立ち回るのか、そして裏切りと欲望の渦がどうなっていくのか、続きが気になっている
派手さはないが、じっくりと傑作の予感を味わいたい、大人のためのクライム・ノワール。
それが、このドラマの第一印象ですね。

『パイン ならず者たち』各項目別10点満点評価とレビュー(序盤3話時点)

評価項目点数ひとことレビュー
ストーリー6/10展開はかなりスロー 1話計画、2話準備、3話問題発生と、非常に丁寧だがテンポは悪い。でも、続きが気になる魅力は確かにある。
キャラクター6/10まだ「チンピラ」感が強く、大物感はなし ただ、知略を巡らす叔父グァンソクだけは、今後化けそうで期待できる。
雰囲気・映像美8/1070年代のザラついた空気感の再現は見事 映像のクオリティは高く、この世界の闇に引き込まれる力がある。
緊張感・サスペンス7/10一触即発の雰囲気はある でも、「誰が裏切るか」みたいな、息をのむほどの心理的な緊張感は、まだこれからという感じ。
今後の期待値8/10間違いなく面白くなる「気配」はビンビンに感じる このスローな序盤を乗り越えた先に、本当の地獄が待っているはず。その期待を込めて。
総合評価7.0/10スローな展開に耐えられるかが鍵 じっくりと物語世界に浸れる、大人のためのクライム・ノワール。今後の化け方に期待したい。

🎬Disney+『パイン ならず者たち』【ネタバレあり】第1話~第3話あらすじ解説!

【!!警告!!】
これ以降、『パイン ならず者たち』の重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方は絶対にご覧にならないでください!

発端:刑務所で生まれた、危険な計画

物語は、詐欺や泥棒で生計を立てる叔父グァンソクと、そんな彼を慕う甥のヒドンが、逮捕され刑務所に収監されるところから始まります。

そこで二人は、骨董商のソン社長と出会います。
出所後、ソン社長は二人に「新安沖の海底に眠る、莫大な価値を持つ陶磁器」を引き揚げる、危険な一攫千金の計画を持ちかけるのです。

集結する、信用できない「ならず者」たち

計画の資金源として、二人は財閥「興白産業」のチョン会長に接触。

しかし、そこで実質的な権力を握っていたのは、若く野心的な妻ヤン・ジョンスク(イム・スジョン)でした。
彼女は計画を承認する一方、腹心のジョンチュル(キム・ソンオ)を監視役として送り込み
、グァンソクたちを牽制します。

時を同じくして、宝の噂を聞きつけた者たちが、港町の木浦(モッポ)に集結します。

地元の暴力組織を率いるチャン・ボルグ(チョン・ユンホ)の一味や、狡猾な骨董品専門家「キム教授」といったライバルたちです。
こうして、「①グァンソクのチーム」「②ジョンスクの監視役」「③ボルグ一味」「④キム教授」という、互いに全く信用できない4つの勢力が睨み合う、一触即発の状況が生まれました。

甥を差し出す、非情の駆け引き

財宝の引き揚げが始まろうとした矢先、ジョンスクが「買い取り額に厳しい制限をかける(500万ウォン)」と言い出し、計画は頓挫の危機に。

それでは、計画の資金だけで赤字となり、儲けが出ないと窮地に陥ったグァンソクは、甥のヒドンに陶磁器を持たせ、「贈り物だ」とジョンスクの元へ向かわせます。
一度は陶磁器を叩き割られ、追い返されるヒドン。
しかし、ジョンスクは、本当の「贈り物」がヒドン自身であることに気づいていました。
彼女はヒドンと大人の関係を持つことを条件に、買い取り額の増額を検討することを約束します。

クリフハンガー:海上の対峙

ヒドンが自らの身を犠牲にしている頃、グァンソクは衝撃の事実を目撃します。

骨董品の専門家であるはずのキム教授が、あろうことか、ただの地元のチンピラボルグ一味と一緒にいるところです。
彼らが裏で手を組んでいることを確信するグァンソク。

先を越されまいと、財宝が沈む地点を探るために海へ出ますが、その海上で、同じく地点を探りに来たキム教授とボルグらと鉢合わせてしまう
一触即発の睨み合いの中、第3話は幕を閉じます。

🎬Disney+『パイン ならず者たち』【ネタバレあり】第4話~第9話あらすじ解説!

【!!警告!!】
これ以降、『パイン ならず者たち』の重大なネタバレが含まれます。
未視聴の方は絶対にご覧にならないでください!

第一章:不信の同盟と、最初の血

オ・グァンソク(リュ・スンリョン)一派とキム教授率いるライバル一派は、海上で対峙した後、宝探しのために一時的な同盟を結ぶ。
そして、海底から数点の青磁を発見し、財宝が実在することを証明した。

その頃、グァンソクは資金主であるチョン会長から、妻ジョンスクの運転手イム・ジョンチュルの殺害を依頼されており、その計画をファン船長に持ちかけていた。

時を同じくして、潜水中のチンピラ、チャン・ボルグ(チョン・ユンホ)が、空気ホースに偶然穴が開いていたことが原因で意識が朦朧となる事故に見舞われる。
グァンソクとファン船長は、口封じと分け前を増やす目的で、ボルグの殺害も決断する。

ファン船長は「病院へ連れていく」と偽り、甥のオ・ヒドン(ヤン・セジョン)に手伝わせてボルグを連れだした。
道中、ファン船長はボルグを海に遺棄しようとし、ヒドンがそれを止めようとする。
錯乱したボルグがヒドンに襲い掛かり、その混乱の末、ファン船長がボルグを溺死させ、遺体を海に放置した。

グァンソクとファン船長、そして意図せず現場に居合わせてしまったヒドンの間では、ボルグは「逃げた」ということにして、彼の死は隠蔽された。

第二章:歴史的発見と、血塗られた口封じ

ボルグの死を隠蔽し、宝探しは続行される。

そんな中、潜水していたオ・ヒドンが、強い海流に流されてしまうアクシデントが発生。
しかし、それは奇跡の始まりだった。
流された先で、彼はついに海底に沈んだ「難破船」と、その中に眠る大量の陶磁器を発見する!

この歴史的な大発見に、一同は歓喜に沸き立つ。
しかし、その直後、第二の惨劇が計画される。
オ・グァンソクとファン船長は、以前から計画していたイム・ジョンチュルの殺害を実行に移す。

二人は、他のメンバーたちを先に帰らせ、現場にはターゲットであり潜水中のジョンチュルと、直前の潜水で大発見を成し遂げたばかりのヒドンだけが残る状況を巧みに作り出した。

他のメンバーが居なくなると、二人は彼の酸素供給を意図的に停止させる。
苦しくなったジョンチュルは、最後の力を振り絞り自力で海上に浮上するが、そこで待ち構えていたグァンソクとファン船長によって、ハンマーで無慈悲に殴打され、殺害された。

休憩中だったヒドンは、その殺害の一部始終を目の前で目撃してしまう。
彼は必死に止めようとするが、その声も虚しく、ジョンチュルは惨殺された。

そして、彼らはこの殺人を偽装する。
ジョンチョルは「船のスクリューに巻き込まれ、海に放り出されて遺体も見つからなかった」という、不慮の事故として処理されたのだった。

第三章:内部崩壊と、最悪の来訪者

難破船の発見に一同が沸き立つ中、まずキム教授が脱落する。

彼は過去に詐-欺を働いた骨董商に雇われたプロレスラー、ドクサンによって、プサンからやってきた男たちに連れ去られてしまった。

そして、財宝の引き揚げ作業は本格化する。
彼らは巨大なバージ船を動員し、さらには他の島の住民まで巻き込んで、大規模な盗掘作業を開始した。

そして、この海での狂乱の裏で、陸ではヤン・ジョンスクによる、さらに恐ろしい計画が進行していた。
彼女は、夫であるチョン会長の殺害を計画。
自宅に役員や歌手を招き、戦争の記憶を蘇らせる歌を歌わせることで、飲酒を止められていた会長を巧みに挑発。
会長は倒れるまで酒を飲み、昏睡状態に陥った。

しかし、チョン会長は奇跡的に目を覚ます。
だが、ジョンスクの計画はそこで終わりではなかった。
彼女は主治医を買収し、会長を「生かしながらも、話せず、記憶できず、判断もできない」状態に置くという、より残忍な方法で、彼の資産と権力を完全に掌握しようと画策していた。

しかし、彼らが最も恐れていた事態がついに訪れる。
岸に打ち上げられたのは、ボルグの遺体だった。

これまでグァンソクらに買収され、盗掘に目をつぶっていた警察官シム・ホンギ
しかし、遺体が見つかったのが自らのいとこであるボルグだと知り、彼はもう見て見ぬふりはできなくなった。
「一人ずつ事情聴取する」と、捜査に乗り出そうとするホンギ。

その瞬間、追い詰められたオ・ヒドンが動く。
恋人ソンジャを救う金が必要な彼は、この計画を終わらせるわけにはいかない。
彼は背後からホンギの頭部を殴り、拘束してしまう。

だが、ホンギはただでは転ばない。
「政府の公式発掘作業がもうすぐ始まる。だが、俺ならそれを遅らせることができる」と、取引を持ちかける。
時間を稼ぐためにその取引に応じ、ホンギを解放した。

しかし、問題は山積みだった。
タダ働きさせられていた島の住民たちからの苦情が殺到し、作業は難航。
資金繰りのために、グァンソクとヒドンは、ジョンスクに会うため島を離れる。

そして、リーダーであるグァンソクが不在となった、その無防備な島に、最悪の脅威が帰ってきた。
以前連れ去られたはずのキム教授が、プロレスラーのドクサン一味を引き連れて姿を現した
陶磁器を根こそぎ奪い取るため、島に上陸した彼らが表れたその瞬間で、第9話は幕を閉じる。

🎬Disney+『パイン ならず者たち』【ネタバレあり】第10話~第11話あらすじ解説&ネタバレあり感想!

偽りの財宝と、それぞれの終着点

オ・グァンソクがソウルへ交渉に向かい不在の中、島に最悪の脅威が帰ってきた。

以前脱退したはずのキム教授が、釜山から屈強なチンピラ、ドクサン一味を引き連れて襲来する。

彼らは圧倒的な暴力で島を制圧し、メンバーたちが命懸けで引き揚げた陶磁器の大部分を強奪。
しかし、それはソン社長が密かにすり替えていた偽物の陶磁器だった。

キム教授たちは偽物とは知らず、ファン船長の船を奪って逃走を開始。
報復と分け前を狙う警察官シム・ホンギは、巡視船でその後を猛追する。
追跡の末、キム教授たちの船は浅瀬でスクリューにロープが絡まり、エンジンから出火。
ホンギが巡視船を横付けし、偽の陶磁器を回収しようとした瞬間、船はさらに大きな爆発を起こし、ホンギは火傷を負う。
ドクサン一味はこの爆発で死亡し、キム教授だけが海に飛び込み、辛うじて逃げ延びた。

もう一つの戦場:釜山での危険な駆け引き

その頃、資金繰りのために釜山へ来ていたオ・グァンソクオ・ヒドン

グァンソクは家族と過ごすために一旦ヒドンと別れ、翌日、一人でヤン・ジョンスクに会いに行く。
彼は、島の住民への給料支払いのための、追加資金を要求した。

しかし、ジョンスクは衝撃の事実を告げる。
「チョン会長の会社が倒産寸前だ」と。
そして彼女は、高利貸しからの借金を帳消しにしてくれれば、その見返りに「陶磁器を二人だけで山分けしよう」と、グァンソクに悪魔の提案を持ちかける。

その提案に乗ったグァンソクは、高利貸しの事務所へ向かう。
会長の指示だと偽り、帳簿を奪おうとするが、嘘はすぐに見破られてしまう。
高利貸しの本当の資金源は、銀行を信用しないチョン会長本人。
そして、その高利貸しの社長は、なんとチョン会長の前妻の実の妹だった。

彼女は、ジョンスクが会長の戸籍に正式に入っていないことを嘲笑い、「会長が死んだら会社が自分のものになると思ったか?今のうちに媚を売っておけば、おこぼれくらいはもらえるかもよ」と、グァンソクとジョンスクを追い返す。

時を同じくして、ジョンスクが主治医を買収して昏睡状態にさせていたチョン会長が、ついに目を覚ます。
薬を怪しんだ会長は、密かに部下にその成分を調べるよう依頼していた。
ジョンスクの完璧だったはずの計画が、静かに、しかし確実に崩れ始めていた。

最終章:全ての嘘と、それぞれの結末

木浦に戻ったオ・グァンソクは、保管していた倉庫の陶磁器がほとんど無くなっていることに気づく。
彼は、甥のオ・ヒドンが自分を出し抜いて盗んだことを悟った。
その頃、ヒドンはその金で、売りに出されていた恋人ソンジャを無事に助け出していた。

一方、グァンソクたちが去った後の倉庫では、もう一つの地獄が始まっていた。
船の爆発から生き延びたキム教授が、残りの陶磁器を狙って現れた。
彼は、同じく陶磁器を回収しに来ていたファン船長、ソン社長、ヨンスを銃で殺害する。
しかし、かろうじて息のあったファン船長からの反撃を受け、キム教授もまたその場で息絶えた。

何も知らないグァンソクは、ソウルへ戻りチョン会長のもとを訪れる。
「1週間ですべての陶磁器を回収できる」と嘘をつき、資金援助を求めるグァンソク。
しかし、妻ジョンスクの裏切りを知った会長は、彼に取引を持ちかける。
「ジョンスクを始末すれば、全ての陶磁器を買ってやろう」と。
だがその時、会長自身の横領・脱税容疑で警察がなだれ込み、チョン会長は逮捕されてしまう。

一方で、ヒドンは、残りの陶磁器を買い取るようジョンスクを呼び出す。
その場にグァンソクも現れ、三人は陶磁器を積んだトラックで人気のない崖へと移動した。
グァンソクは、ジョンスクを自殺に見せかけて崖から突き落とそうとする。

その瞬間、高利貸しの社長と部下たちが駆けつける。
彼女は、会長からの伝言として「ジョンスクを殺せば、お前を私の右腕として雇い、陶磁器も全て買い取ろう」と、グァンソクに新たな提案をする。
高利貸しの部下がトラックごと陶磁器を持ち去ろうとするが、ヒドンが必死に抵抗し、揉み合いになる。

その結果、トラックは崖から落ちかけ、タイヤが空回りし続ける絶体絶命の状況に。
グァンソクは、深手を負いながらも助けようとするヒドンを振り払い、自らの安全よりも陶磁器を優先しようとして、トラックごと崖から転落し、死亡した。

現場から逃げたヒドンは意識を失うが、通行人に発見され一命を取り留める。
一方、ヤン・ジョンスクは、行きつけの店のチン社長に助けを求め匿ってもらうが、チン社長はすでにチョン会長に買収されていた。
ジョンスクは、信頼していた人物の裏切りによって、殺害された。

— 一年後 —

汚職警官シム・ホンギは、船が爆発する寸前に回収していた本物の陶磁器を、ドクサンの母親が営む骨董屋に売りに来ていた。

そして、洋服店で働いていたソンジャのもとに、一人の客がスーツの仕立てを依頼しにくる。
その客は、全ての罪と過去を乗り越え、穏やかな表情で佇むヒドンだった。
二人は、運命的な再会を果たし、物語は静かに幕を閉じる。

『パイン ならず者たち』【ネタバレあり感想】序盤の期待はどこへ…?

『パイン ならず者たち』、ついに完走…。

正直に言おう。
時間をかけた割には、退屈な作品だった。

いや、誤解しないでほしい。
序盤は、確かに面白かった!
知略を巡らすグァンソク、底知れないジョンスク…。
悪党と悪党が、互いの腹を探り合いながら騙し合う、あのヒリヒリするような緊張感。
「これは傑作クライムサ-スペンスの誕生か!?」と、僕も本気でワクワクしてた3話くらいまでは。

だが、どうだろう。
物語が終盤に近づくにつれて、あれだけあった緊張感はどこへやら。
あれだけあったはずの計画性もなくなり、みんな行き当たりばったりで、ただ目の前の欲望に飛びつくだけ。 「お前ら、本当にそれで宝を盗る気があるのか?」と問いたくなるような、ただの“バカ”ばかりになってしまった。
あれだけ周到だったグァンソクの知略は影を潜め、ジョンスクの計画も穴だらけ。
これじゃあ、感情移入なんてできるはずもない。

そして、重ねて言いたいのが、字幕しか配信がないのも大きな難点だった。
この手の、正直少しダレる時間が長い作品は、何かをしながらの「ながら見」くらいがちょうどいい。
でも、字幕だとそうもいかない。
画面に集中し続けた結果、この行き当たりばったりな展開を見せられるのは、正直言って、かなりの苦行だった。

期待が大きかっただけに、本当に残念です。

『パイン ならず者たち』【ネタバレあり考察】

(このセクションは、登場人物の行動に計画性がなく、考察するに値しないと判断し、今回は割愛します。作品を気に入っている方には申し訳ないですが、すいません。)

🎬Disney+『パイン ならず者たち』まとめ:ながら見くらいが、ちょうどいい

さて、長々と語ってきたが、最後に総括しよう。
『パイン ならず者たち』は、期待値と満足度が、残念ながら比例しなかった作品でした。
『犯罪都市』の監督、豪華キャスト、そして「全員悪党」という最高の素材。
それらを揃えながら、出来上がったのは、終盤に失速する、締まらない物語だった。

もちろん、70年代の雰囲気や、役者たちの演技には見るべきものがある。
だが、それ以上に、キャラクターたちの行動原理のブレと、物語のテンポの悪さが気になってしまった。

もし、この作品を観ようか迷っているなら、僕はこう言う。
「過度な期待はするな。何か他のことをしながら、片手間に観るくらいが、ちょうどいい」と。
この「ならず者」たちの、締まらない喧嘩を、最後まで見届けるには、それくらいの距離感がベストなのかもしれない。

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