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【ネタバレ考察】『劇場版 鬼滅の刃 無限城編』感想・レビュー|猗窩座再来、最終決戦の結末は?

映画

社会現象を巻き起こしたあの物語が、スクリーンに帰ってくる。

永きにわたる鬼殺隊と鬼舞辻無惨との因縁、その全てに決着をつける最終決戦の舞台、『無限城編』。
三部作構成で描かれるこの最終章の第一弾、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、ついに僕らの目の前に現れる。

これは単なる続編じゃない。
これまでの全ての戦い、全ての涙、そして全ての希望が、この一点に収束していく「始まりの終わり」だ。

YOSHIKI
YOSHIKI

こんにちは!
『鬼滅の刃』を愛してやまない僕YOSHIKIが、この最終決戦の幕開けとなる「事件」の魅力を、【ネタバレなし】【ネタバレあり】に分けて徹底的に語り尽くします!
さあ、心して、この祭りに乗り遅れるな!

🎬『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』基本情報!

YOSHIKI
YOSHIKI

まずはサクッと基本情報から。
これだけ押さえておけばOK!
監督・外崎春雄、制作・ufotable。
この布陣は、もはや「最高品質の保証書」だよね。

項目詳細
作品名『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
劇場公開日2025年7月18日
配給東宝、アニプレックス
原作吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督外崎春雄
アニメーション制作ufotable
音楽梶浦由記、椎名 豪

🔥『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』【ネタバレなし】なぜこれは「事件」なのか?最終決戦の見どころ3選!

① 舞台は「無限城」!ufotableが描く、悪夢の異次元要塞

本作の舞台となる「無限城」は、単なる背景じゃない。

鬼舞辻無惨の側近・鳴女の血鬼術によって、絶えず構造を変え、鬼殺隊を翻弄する、生きた迷宮
上下左右の感覚を失わせるこの悪夢のような空間を、あのアニメーション制作会社ufotableがどう映像に落とし込むのか
それこそが、本作最大の映像的見どころ。
劇場スクリーンで、僕らはきっと、その絶望的な美しさに息をのむことになる。

②「猗窩座再来」が意味するもの ― 敵(ヴィラン)を超えた、哀しき宿命の物語

本作のタイトルが示す「猗窩座再来」。

これは、単に『無限列車編』の強敵が再び現れる、という意味じゃない。
なぜ彼は強者のみを求め、弱者を蔑むのか。
なぜ彼は決して女性に手をかけないのか。
その特異な行動原理の裏には、彼の人間時代に根差した、あまりにも悲しく、壮絶な過去が隠されている。
本作は、煉獄の仇として憎むべき存在だった猗窩座を、その過去を通じて再定義する。
彼は単なるヴィランではなく、強さに囚われた一人の哀しき存在として、僕らの前に再び姿を現すんだと思う。

③ 全面戦争!同時多発する、魂と魂のぶつかり合い

これまでの物語と違い、『無限城編』は複数の場所で、複数の因縁が同時に激突する「全面戦争」だ。

●胡蝶しのぶ vs. 童磨
最愛の姉の仇との、全てを懸けた復讐の戦い。
●我妻善逸 vs. 獪岳
鬼に堕ちた兄弟子との、雷の呼吸同士による哀しき死闘。

これらの個人的な宿命の清算が、炭治郎たちの戦いと並行して描かれることで、物語はかつてないほどの密度と緊張感で進行していく。
息つく暇なんて、どこにもないぜ!

👥『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』主要な対立と、あらすじ

●竈門炭治郎 & 冨岡義勇 vs. 猗窩座
煉獄の仇に対し、炭治郎は成長の証を、義勇は柱としての責務を懸けて立ち向かう。
●胡蝶しのぶ vs. 童磨
任務ではない、復讐。
姉を殺した鬼への、静かで燃え盛る怒りがついに爆発する。
●我妻善逸 vs. 獪岳
師を死に追いやった兄弟子の裏切り。
善逸の真の覚醒を告げる、哀しい戦い。

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』【ネタバレなし あらすじ】

来るべき決戦に備え、鬼殺隊士たちが「柱稽古」に励んでいた束の間の静寂は、突如として破られる。
鬼の始祖・鬼舞辻無惨が、ついに自ら鬼殺隊の本部・産屋敷邸に姿を現したのだ。

お館様の危機に駆けつけた柱たちと炭治郎。
しかし、それは無惨が仕掛けた巧妙な罠だった。
彼らは無惨の血鬼術によって、成すすべなく異次元空間へと引きずり込まれてしまう。

彼らが落下した先、そこは鬼の根城たる、歪で禍々しい「無限城」
分断され、孤立した隊士たちを待ち受けるのは、無惨が誇る最強の配下
「上弦の鬼」たちだった。

鬼殺隊の存亡と、人類の未来を懸けた最後の戦いは、あまりにも絶望的な状況下で、その火蓋が切って落とされる。

🤔『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』【ネタバレなし感想】速攻レビュー&評価!

全体総評:これは「映画」の皮を被った「漫画」。そして、ufotable史上最高傑作。

まず断言させてくれ。

この作品の映像、作画、音楽、声優の演技、その全てが、人類のアニメーション史における一つの到達点だったと、僕は思う
無限城の悪夢的な空間を完璧に描き出した3DCGと2D作画の融合、魂を揺さぶる劇伴、そしてキャラクターの魂の叫びそのものである声優陣の熱演。
特に戦闘シーンの芸術性は、もはや「凄い」という言葉では表現できない。
これは劇場で浴びる映像の麻薬だった
鑑賞中、僕は何度も呼吸を忘れたよー。

ただ、一つだけ、この映画を語る上で絶対に注意しないといけないことがある。
それは、本作が、従来の「一本の映画」としての常識を、意図的に破壊しているという点です。

物語は、最低でも3つの主要な戦いを、目まぐるしく切り替えながら同時進行で見せていく訳です。
そして、戦闘のクライマックスでは、容赦なく長い回想シーンが挿入される。
だから、人によっては「テンポが悪い」「映画というより、テレビシリーズの総集編みたい」と感じるかもしれない。

でも、僕に言わせれば、それこそがこの映画の「覚悟」だとも思った。
制作陣は、分かりやすい映画的カタルシスよりも、原作漫画への絶対的な忠実さを選んだ。
これは、自己完結した映画じゃない。
壮大な最終決戦を、原作の呼吸そのままに描き出す「劇場で読む、動く漫画」なんだと僕は解釈した。
この挑戦的な構成を受け入れられるかどうか。
それが、この作品を100%楽しめるかどうかの分かれ道だと思う。

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』各項目別10点満点評価とレビュー

評価項目点数ひとことレビュー
物語の構成7/10挑戦的、故に賛否両論。 原作への忠実さは完璧だが、一本の映画として見ると、テンポの悪さや断片的な印象は否めない。だが、それこそが本作の「味」。
映像美/10採点不能。ufotableは神の領域へ。 いや、神を超えたかもしれない…。もはやアニメという枠を超えた映像芸術。歴史の目撃者になれる。
音楽・音響10/10魂を揺さぶる音響体験。 梶浦由記・椎名豪による劇伴は完璧。声優陣の魂の叫び、そしてやたらリアルな斬撃音、その全てが劇場でこそ真価を発揮する。
キャラクター9/10鬼(ヴィラン)に泣かされる。 特に、本作の主役とも言える猗窩座の物語は、涙なしには見られない。彼の過去を知ることで、物語の深みが何倍にも増す。
劇場体験価値10/10絶対に、劇場で観るべき。 この映像と音の洪水を100%浴びるには、IMAXですら物足りないかもしれない。配信を待つのは、あまりにももったいない。
総合評価9.5/10アニメ史に残る、美しくも残酷な「事件」。 構成に多少の難はあるが、それを補って余りあるほどの圧倒的な芸術性。全てのファンが劇場で目撃すべき傑作。

😱『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』【ネタバレ全開】衝撃の結末!猗窩座の最期と、受け継がれる意志!

【⚠️警告:この先は100%ネタバレです!】
まだスクリーンでこの「事件」を目撃していないのなら、悪いことは言わないので、今すぐブラウザを閉じて映画館へ向かって欲しい。

決着①:猗窩座との死闘 ―「透き通る世界」と再生の壁

物語のクライマックスは、上弦の参・猗窩座との戦闘です。

冨岡義勇は痣を発現させて猗窩座の猛攻を凌ぎ、その間に竈門炭治郎は、闘気を消し去る「透き通る世界」へと到達します。
これにより、相手の闘気を感知して攻撃を予測する猗窩座の血鬼術「破壊殺・羅針」が無力化されました。
義勇が作り出した隙を突き、炭治郎はヒノカミ神楽・「斜陽転身」を放ち、猗窩座の頸を切断することに成功します。
しかし、頸を斬られた猗窩座の肉体は崩壊せず、新たな頭部が再生を開始。
鬼舞辻無惨以外には不可能とされていた、日輪刀による頸の切断という弱点を克服しました。

真相:猗窩座、人間「狛治」の記憶

再生を遂げようとする猗窩座の脳裏に、封印されていた人間時代の記憶が蘇ります。

彼の人間としての名は「狛治(はくじ)」

病気の父を救うために盗みを繰り返し、その父が自害。
自暴自棄になっていたところを、素流道場の師範・慶蔵とその娘・恋雪(こゆき)に救われます。
慶蔵から道場を、そして恋雪を託され、守るべき家族を得た狛治。
しかし彼が不在の間に、慶蔵と恋雪は毒殺されてしまいます。
全てを守れなかった絶望から、彼は鬼舞辻無惨の誘いを受け入れ、鬼・猗窩座が誕生したのでした。
彼の術式展開の雪の結晶模様は恋雪の髪飾りがモチーフであり、技名は彼女と交わした花火の約束に由来していました。

最期:猗窩座が自ら選んだ「敗北」

全ての記憶を取り戻した猗窩座は、本当に殺したかったのが、大切なものを何一つ守れなかった「弱い自分自身」であったことを悟ります。

その瞬間、彼は自らの体に「破壊殺・滅式」を叩き込み、自決を選びます。
無惨の細胞は彼の意思に反して肉体を再生させようとしますが、彼の前に妻となるはずだった恋雪の幻影が現れ、彼を優しく抱きしめます。
恋雪からの赦しを得て、彼は無惨の支配を完全に断ち切り、塵となって消滅。
炭治郎は、崩れゆく猗窩座から「感謝」の匂いを嗅ぎ取りました。
上弦の参・猗窩座は、人間・狛治として、自らの戦いに終止符を打ったのです。

同時決着:しのぶと善逸、それぞれの因縁の清算

この猗窩座との死闘と並行して、二つの宿命の対決も決着を迎えていました。

蟲柱・胡蝶しのぶは、姉の仇である上弦の弐・童磨に吸収されます。
しかしこれは、一年以上かけて自らの肉体を「猛毒の塊」に変え、童磨を内側から蝕むという、彼女が仕掛けた復讐計画の一部でした。
一方、我妻善逸は、鬼に堕ちた兄弟子・獪岳に対し、自ら編み出した漆ノ型「火雷神」を放ち、頸を両断。
師の無念を晴らし、因縁に終止符を打ちました。

✍️『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』【深掘り考察】この物語が「魂を揺さぶる」4つの理由(ネタバレあり)

この映画は、ただでさえ情報量の多い3つの戦いを同時進行で見せるという、挑戦的な構成になっている。
正直、「テンポが悪い」と感じた人もいるかもしれない。
だが、それは違う!
この3つの戦いは、バラバラに見えて、実は『鬼滅の刃』という物語の根幹をなす、ある巨大なテーマを、それぞれ違う角度から描き出している。
その構造を理解した時、この映画は単なる「動く漫画」から、一つの「思想」へと昇華する。

さあ、この物語の本当の面白さは、ここからだぞ!

深掘り考察①:「強さ」の二面性 ― 猗窩座が問いかけた、守るための力

本作のタイトルにもなっている猗窩座。

彼の物語は、『鬼滅の刃』が持つ「強さとは何か?」というテーマを、最も深く、そして最も哀しく体現していたと思う。

『無限列車編』での彼は、純粋な戦闘狂だった。
しかし、本作で人間「狛治」としての過去が明かされたことで、その言葉は全く違う意味を帯びてくる。
狛治が求めた「強さ」は、もともと父や、恩人である師範と、愛する恋雪を「守るための力」だった。

しかし、その力が足りなかったせいで、全てを失う。
だからこそ、鬼となった猗窩座は強さだけを渇望し、人間の儚さを「弱さ」として憎んだ。
彼の破壊衝動は、守れなかった過去への、自分自身への憎しみの裏返しだったんだと思う。

でも、驚くべきことに、無惨の血によって記憶を奪われてもなお、狛治の魂の核は失われていなかった。
猗窩座が女性を決して殺さなかった理由
それは、彼が心の奥底で、恋雪との誓いを守り続けていたからに他ならない。
彼の最期は、鬼の呪いに対する、人間・狛治の魂の勝利だったのだと思う。
猗窩座の物語は、「誰かを守りたいと願う心の強さこそが、真の強さである」という、この作品の核心的な答えを、僕らに突きつけている。

深掘り考察②:自己犠牲という「勝利条件」― 胡蝶しのぶの非情で美しい復讐戦略

もし猗窩座の物語が「強さ」のテーマなら、しのぶの戦いは「勝利とは何か?」という定義そのものを覆す、衝撃的なものだった。

彼女の最期は、一見すれば悲劇的な敗北です。
しかし、その実態は、彼女の知性と覚悟が生み出した、最も冷徹で、最も美しい「戦略的勝利」だった。

しのぶは、自分が童磨に勝てないことを、最初から理解していた。
だから、彼女は自らの肉体そのものを、最終兵器へと変えることを選んだ。
一年以上もの歳月をかけて、致死量の藤の花の毒を己の体に蓄積させ続け、童磨に「喰われる」ことで、内側から相手を崩壊させる
これこそが、彼女が設定した唯一の「勝利条件」だった。

この「自己犠牲」というテーマは、煉獄さんや禰󠄀豆子にも通じる、『鬼滅の刃』の重要な要素だと思う。
しかし、しのぶのそれは、極めて論理的で、計算され尽くした戦略。
力で劣る者が、自分より遥かに強大な敵を打ち破るための、非情で、しかし唯一の解答。
彼女の死は、単なる復讐の完遂じゃなくて、鬼殺隊が最終的に無惨を打ち破るための、重要な戦術的・思想的な布石なのかもしれない。

深掘り考察③:「継承」と「創造」の雷鳴 ― 善逸が示した道の果て

本作で描かれた三つの戦いの中で、最も個人的で、最も濃密な因縁が描かれたのが、我妻善逸と獪岳の兄弟弟子対決でした。

この戦いは、「継承」とは何かを問う、魂の問答だった。

獪岳は、師から与えられる既存の力を「受け継ぐ」ことだけに固執した。
しかし善逸は、師の教えという土台の上に、仲間と共に未来を戦うための新しい力、漆ノ型「火雷神」を「創造」した。
真の継承とは、過去を完璧に模倣することじゃない。
過去への敬意を胸に、未来のためにそれを発展させていくことなんだと教えられた。
あの技が、いつか獪岳と肩を並べて戦うために編み出された、哀しい技だったと知った時、僕はもう涙が止まらなかったです…。
善逸は、師を裏切った兄弟子を討つことで、師の想いの真の後継者であることを、自らの刃で証明してみせたんだよね。

深掘り考察④:「始まりの終わり」― 次章への絶望的な布石

猗窩座、獪岳を討ち、童磨に致命的な一撃を与えた。

鬼殺隊にとって大きな戦果だった。
観終わった直後は、一種のカタルシスを感じるかもしれない。
でも、冷静に戦況を分析すると、見えてくるのは全く違う景色。
これは「勝利」じゃない。
これから始まる、さらに過酷な戦いのための、「始まりの終わり」に過ぎない。

まず、鬼殺隊側の損耗が激しすぎる。
蟲柱・胡蝶しのぶは戦死。
水柱・冨岡義勇と炭治郎は満身創痍。
善逸も深手を負っている。
それに対して、鬼の側にはまだ、上弦の弐・童磨と、猗窩座をも上回る上弦の壱・黒死牟という化け物が健在。
希望を見せた直後に、それを上回る絶望を叩きつける。
この巧みな構成こそが、本作を単なる中間章ではなく、一つの完成された「事件」たらしめている所以なのだと思う。
僕らは、この美しい絶望の先に待つ、本当の地獄に備えなければならない。

📝『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』まとめ:これはアニメ史に残る「事件」だ!

さて、長々と語ってきたけど、最後に総括させて下さい。

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、最終決戦の幕開けとして完璧だったか?
僕の答えは、間違いなく「YES」です。

鑑賞前に僕が抱いた「映画としては異質な構成」という懸念は、結末とテーマ性を全て理解した今、唯一無二の正解だったと確信に変わった。
猗窩座が問いかけた「強さの意味」。
しのぶが定義した「勝利の形」。
善逸が証明した「継承の本質」。
これら3つの物語は、バラバラに見えて、実は『鬼滅の刃』という作品の魂を、三方向から同時に抉り出す、見事な三位一体の構造をしていたんだよね。

制作陣は、安易なカタルシスよりも、この複雑で重層的なテーマを描き切ることを選んだ。
その覚悟に、僕はただただ敬意を表したい。

これは、アニメ史に残る、美しくも残酷な「事件」。
そして、この事件はまだ始まったばかり。
僕らはこの第一章で、希望と引き換えにあまりにも多くのものを失った。
その喪失感を胸に、次なる絶望へと立ち向かう覚悟を決めなければならない。

第二章、そして第三章。
その全てを目撃するまで、僕らの戦いは終わらない。

さあ、心を燃やせ。
この祭りは、まだ終わらせないぜ!

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