①単なるリメイクではない。「Kケイパー」への大胆な進化
本作を語る上で最も重要なのが、オリジナルからのテーマの進化です。
日本の『コンフィデンスマンJP』が、ダー子たちの「詐欺師稼業そのものを楽しむ」軽快なコメディだったのに対し、韓国版はよりシリアスでドラマチックな「Kケイパー」へと生まれ変わっています。
監督も「なぜ彼らが詐欺を働くのか、その動機に集中した」と語っており、キャラクターの過去や背景に、韓国ドラマならではの重みを加えています。
特に、パク・ミニョンさん演じるリーダーには、彼女を詐欺の世界へと駆り立てる個人的な復讐の動機が設定されており、物語全体に一本の太い筋を通しています。
②豪華キャストが見せる、圧巻の”七変化”とチームの化学反応
コンフィデンスマンの真骨頂といえば、ターゲットを騙すための変装、すなわち”七変化”。
本作では、その魅力がさらにパワーアップしています。
主演のパク・ミニョンさんは、客室乗務員から医者、セレブリティまで、予告編だけでも十数種類の姿を披露。
共演のパク・ヒスンさんやチュ・ジョンヒョクさんも、特殊メイクや女装にも挑戦するなど、その徹底ぶりには驚かされます。
観客は、作中でキャラクターたちが繰り広げる「騙しの演技」と、それを演じる俳優たちの「圧巻の演技」という二重のパフォーマンスを楽しむことができます。
③オリジナルへの敬意と、新たなる物語への期待感
リメイク作品でファンが最も気になるのは、オリジナルへのリスペクトですよね。
その点、『コンフィデンスマンKr』は完璧な答えを用意しています。
原作ドラマの脚本家である古沢良太さんは、「韓国版を製作していただくことは、日本版を作っている頃からの一つの夢でした」と、最大級の賛辞と期待を寄せています。
愛すべき詐欺師たちが繰り広げる痛快なコンゲームという核はそのままに、韓国ならではの映像美とテンポ、そしてオリジナル要素を加えて新たな物語を紡ぎ出す。
オリジナルファンも安心して、そして新鮮な気持ちでこの世界に没入できるはずです。
🔴ドラマ『コンフィデンスマンKr』キャストとあらすじ