1分で分かる!
この記事のポイント!
この記事を読めば、あなたが気になっている『アナザーシンプルウェイバー』、2018年のヒット作『シンプル・フェイバー』の続編である 『アナザー・シンプル・フェイバー』 について、知りたい情報が丸わかりです!
●Filmarksから読み解く世間の声(肯定的/否定定期意見)が分かる
●『アナザーシンプルウェイバー』のネタバレなし感想&10点満点評価
●ネタバレありあらすじ解説
●ネタバレあり感想&妄想考察

前作『シンプル・フェイバー』のファンの方はもちろん、続編から観てみようかな?と迷っている方、すでに視聴して他の人の感想や考察が気になる方も、きっと楽しめる内容になっています。ぜひ最後までお付き合いください!
『アナザーシンプルウェイバー』の作品概要
●上映時間:122分
●ジャンル:サスペンスミステリー
●監督:ポール・フェイグ
●脚本:ジェシカ・シャーザー、レータ・カログリディス
●配給:Amazon Prime Video
●ステファニー・スマザーズ/アナ・ケンドリック
●エミリー・ネルソン(ホープ)/ブレイク・ライブリー
●ショーン・タウンゼント/ヘンリー・ゴールディング
●ダンテ・ヴェルサーノ/ミケーレ・モローネ
●アンドリュー・ラネルズ
●マーガレット/エリザベス・パーキンス
●アリソン・ジャネイ
”きっと観たくなる”『アナザーシンプルウェイバー』のあらすじ
前作で親友エミリー(ブレイク・ライブリー)の失踪と死の偽装を暴いたステファニー(アナ・ケンドリック)。
因縁の二人が再び顔を合わせる。
舞台は、エミリーが裕福なイタリア人実業家とゴールインする、息をのむほど美しいイタリアのカプリ島。
豪華絢爛な結婚式には、きらびやかな招待客たちが集いますが、その中には場違いな「招かれざる客」の影も。
祝福ムードは一転、複雑に絡み合った殺人事件と裏切りが渦巻く不穏な事態へと発展する。
華麗なる再会を果たしたはずのステファニーとエミリー。
彼女たちの前には、誰もが予想だにしなかった衝撃的な展開が待っている。
『アナザーシンプルウェイバー』ネタバレ無し感想&10点満点評価
『アナザーシンプルウェイバー』気になる点数は?
待望されていた『シンプル・フェイバー』の続編、『アナザー・シンプル・フェイバー』を鑑賞しました。
前作が好きだっただけに期待して観ましたが、正直な感想としては「うーん、惜しい!」という感じで、個人的な評価は10点満点中5点です。
良かった点としては、やはり主演のアナ・ケンドリックとブレイク・ライブリーのコンビネーション。
二人の掛け合いや存在感は今作でも健在で、そこは素直に楽しめました。
特にブレイク・ライブリー演じるエミリーの、相変わらずのファッショナブルさとカリスマ性はやはり目を見張るものがありました。
舞台となるイタリア・カプリ島の美しいロケーションも、リッチで華やかな雰囲気を盛り上げていて、映像的にはとても魅力的でした。
一方で、物語の展開には、正直なところ疑問符が付く部分も多かったです。
前作にあったような、先の読めないスリルやヒリヒリするような緊張感はかなり薄れた印象を受けました。
ストーリーを進めるために「ちょっとそれは強引では?」と感じる場面や、やや突飛に思える設定もあり、ミステリーとしての鋭さはあまり感じられませんでした。
前作のファンであればあるほど、そのギャップに戸惑うかもしれません。
ブラックユーモアは健在ですが、過度な期待はせず、「豪華なキャストと景色を楽しむ、ちょっとおかしなサスペンスコメディ」くらいの気持ちで観るのが丁度良いかもしれません。
『アナザーシンプルウェイバー』ネタバレあらすじ解説
序章:逃れられない招待状
前作で親友エミリー(ブレイク・ライブリー)の死の偽装を暴いたステファニー(アナ・ケンドリック)は、その経験を基にした本を出版し、人気Vloggerとしても活躍していた。
順風満帆な日々を送る彼女の前に、刑務所にいるはずのエミリーが突如姿を現す。
控訴で自由の身になったというエミリーは、イタリアの大富豪とのカプリ島での豪華な結婚式を告知し、ステファニーに花嫁付添人を務めるよう要求。
しかしそれは、ステファニーの本の内容を盾にした脅迫まがいの「頼み」だった。
疑念と複雑な感情を抱きつつも、ステファニーは断れない状況に追い込まれ、再びエミリーが仕掛けるであろう危険なゲームの舞台、カプリ島へと向かうことを決意する。
中盤:楽園に響く凶弾
美しいカプリ島に降り立ったステファニー。
エミリーの婚約者ダンテはマフィアの跡取りで、パーティーにはエミリーの元夫でありステファニーの元恋人でもあるショーンの姿もあった。
華やかな宴とは裏腹に不穏な空気が漂う中、ショーンが何者かによって殺害される。
現地の警察は事故死と断定するが、ステファニーは強い疑念を抱く。
翌日、エミリーとダンテの結婚式が執り行われたその夜、今度はダンテが銃撃され、命を落とすのをステファニーは目撃してしまう。
現場に居合わせたことで容疑者とされ軟禁されたステファニーの前にエミリーが現れるが、その腕のタトゥーから彼女が偽物であることに気づく。
島に来ていたFBI捜査官も偽のエミリーによって殺害され、事態はさらに混迷を深めていく。
終盤:三つ子の秘密と歪んだ愛
絶体絶命のステファニーを救ったのは、本物のエミリーだった。
そして、エミリーの口から語られたのは驚愕の真実。
彼女には死産とされていた三つ子の姉妹チャリティが存在し、叔母のリンダによって詐欺師として育てられていたのだ。
チャリティはエミリーに対して異常なまでの愛情と執着心を抱いており、彼女を独占するためにショーンとダンテを手にかけていた。
さらに、全ての黒幕は叔母のリンダであり、エミリーの母マーガレットを殺害、遺産を手に入れようと画策し、チャリティを操って、エミリーの息子ニッキーを誘拐していたことが明らかになる。
同時に、エミリーとダンテの結婚が、ダンテ自身の秘密(同性愛)を隠すための偽装であったことも判明する。
結末:崖上の決着、そして新たな「頼み」
舞台は崖の上へ。
ニッキーを人質に取るリンダと、精神的に不安定なチャリティに、エミリーとステファニーが対峙する。
二人は巧みな言葉でチャリティを誘導し、チャリティはリンダを崖下へ突き落として殺害する。
その後、エミリーの説得に応じたチャリティは、カプリ島で起きた全ての殺人の罪を一人で背負うことを決意し、終身刑となる。
息子ニッキーはステファニーが引き取ることになり、エミリーは再び姿を消すことを選ぶ。
しかし物語はまだ終わらない。
ダンテの母ポーシャがエミリーの前に現れ、次なる「ささやかな頼み(シンプル・フェイバー)」を告げて物語は終わる。
『アナザーシンプルウェイバー』ネタバレ感想&勝手に考察
続編の宿命か、期待値とのギャップか?
前作『シンプル・フェイバー』が観客に与えたインパクトは絶大でした。
洗練されたビジュアル、先の読めないスリリングな物語、そして何よりアナ・ケンドリックとブレイク・ライブリーが見せた見事なコンビネーションは、多くの人々を魅了し、批評家からも称賛されていたし、何より面白かった。
それだけに、続編である本作『アナザー・シンプル・フェイバー』は、否応なく高いハードルを背負うことになっている。
正直な感想として、前作が持っていた「鮮烈さ」や「ピリッとした緊張感」は、感じなかった。
ネット上のレビューでも、「前作にあった独特の鋭さが薄れた」「前作をなぞっただけでは?」といった声が見受けられるように、特に前作を高く評価しているファンほど、本作に少し物足りなさを感じてしまうのかもしれません。
賛否両論の「三つ子」設定:奇策か、悪手か?
本作最大の驚きであり、議論を呼んでいるのが「実は三つ子だった」という核心の設定です。
前作の「双子」という仕掛けを発展させた形ですが、これは、さすがに無理があるし、安直な展開で冷めてしまった。
ただ、この「ありえない」とも思える大胆な設定こそが、『シンプル・フェイバー』シリーズを特徴づける要素なのかもしれない…とも思う。
現実味のラインを大胆に踏み越えることで生まれる、独特のブラックなユーモアや突飛な面白さ。
そうした「お約束」を楽しむことが、このシリーズの流儀なのか?
エミリーに対するチャリティの歪みきった執着も、常識からかけ離れているからこそ、かえって笑いを誘うような、そんな危ういバランスの上に成り立つ魅力があるのかもしれないけど、僕には刺さらなかった。
脚本やストーリー展開の無理・ご都合主義が過ぎる部分
結婚式を目前にした祝宴の場で、花嫁エミリーの元夫であり、ステファニーの元恋人でもあるショーンが毒殺されるという衝撃的な事件が発生。
しかしながら、多くの人が不自然に感じるであろう点は、この悲劇的な出来事にもかかわらず、翌日に結婚式が予定通りに挙行されることです。
常識的に考えれば、このような状況下では式典の延期や中止が当然視されるはずですが、物語は進行しちゃうんですよね。
結婚式の夜、今度はエミリーの婚約者ダンテが銃撃される。
ステファニーはその現場近くに居合わせただけで、他に有力な容疑者(敵対マフィアなど)がいるにも関わらず、あっさりとダンテ殺害の容疑者にされてしまいました。
しかも、マフィア一家が牛耳る島で、警察がまともな捜査をする前に軟禁状態に。
これは、主人公を窮地に追い込むための、ややご都合主義的な展開に感じましたね。
彼女を疑う要素そんなになくない?
物語の終盤、全ての真相が明らかになった後、精神的に不安定なチャリティは、エミリーとステファニーに言いくるめられる形で、長年自分を虐げてきた叔母リンダを殺害。
さらに、カプリ島で起きたショーン、ダンテ、FBI捜査官アイリーン殺害の全ての罪を自ら被り、終身刑を受け入れる。
これもまた、物語の幕引きとして、あまりにも都合が良すぎるように感じる。
後始末を彼女一人に押し付けて解決、という印象です。
『アナザーシンプルウェイバー』世間の声:Filmarksユーザーの評価は?
絶賛の声多数!『アナザー・シンプル・フェイバー』の魅力!
●ファッションとイタリアのロケーションが美しい!
●続編が見られて嬉しい、今後の展開も気になる!
●ブラックユーモアやコメディ要素が楽しい!
期待外れ?『アナザー・シンプル・フェイバー』の課題点!
●前作の方が面白かった、緊張感が薄れた
●キャラクター(特に脇役)の掘り下げが浅い
●展開が読めてしまったり、途中で飽きてしまう
まとめ:『アナザーシンプルウェイバー』の魅力を一言で表すなら…
●イタリア・カプリ島の美しい景色とゴージャスなファッションは目の保養
●良くも悪くも「続編」、前作ファンは期待値調整が必要かも?
●ブラックユーモア満載の、ちょっとおかしなサスペンスコメディ
さて、ここまで『アナザー・シンプル・フェイバー』(キーワード:アナザーシンプルウェイバー)について、色々な角度からお話ししてきました。
この映画の魅力を一言で表すなら…そうですね、「華やかだけど、ちょっと大味? 危険な魅力のスタイリッシュ続編」といった感じでしょうか。
ただ、物語の展開や設定には、正直「えっ?」と思ってしまうような、かなり大胆な(あるいは、ちょっと強引な?)部分もあります。
前作の持つ、ヒリヒリするような緊張感や、巧妙などんでん返しを期待していると、少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
でも、もしかしたら、その「ツッコミどころ」も含めて楽しむのが、この映画の正しい見方なのかもしれませんね。
シリアスなミステリーというよりは、豪華な舞台で繰り広げられる、ちょっとブラックで、おかしみのあるサスペンスコメディとして観るのが良いのかも。
コメント