一夜の恋の相手は、強盗団のリーダー!?エディ・マーフィ主演『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』レビュー!
レジェンド、復活。
80年代、90年代のアクションコメディを創り上げた男、エディ・マーフィが、最高の相棒を連れて帰ってきたぞ!
2025年夏、アクションコメディファン待望の新作がPrime Videoに登場!
その名も『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』。

こんにちは!
80年代バディムービーを浴びるように観て育った僕、YOSHIKIが、この最新作のヤバさを、【ネタバレなし】と【ネタバレあり】に分けて、徹底的に語り尽くします!
さあ、この夏最高に笑えて、最高にスリリングな大作戦の始まりだ!
🔴映画『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』基本情報!

まずはサクッと基本情報から。
これだけ押さえておけばOK!
監督が『TAXI NY』や『ライド・アロング』のティム・ストーリーって、もう「面白さ」は保証されたようなもんだよね!
🔴【ネタバレなし】この夏最高のバディムービー!?注目ポイント3選!
① レジェンドと新星の融合!エディ・マーフィ×ピート・デヴィッドソンの化学反応
この映画の核となるのは、間違いなく主演二人のコンビネーション!
「旧世代の経験(エディ・マーフィ)」と「新世代のエネルギー(ピート・デヴィッドソン)」の融合と評される二人の化学反応は、単なる演技を超えた魅力に溢れている。
実はこの二人、『サタデー・ナイト・ライブ』(SNL)出身という共通点に加えて、プライベートな共通点もあって、撮影現場で深い絆を育んだらしい。
そのリアルな関係性が、スクリーン上での絶妙な掛け合いに、さらなる深みを与えているかもしれないね。
② “バディコメディの名手”ティム・ストーリー監督が描く、鉄板の面白さ
本作の舵を取るのは、『ライド・アロング』シリーズで知られるティム・ストーリー監督。
彼は、キャラクター同士のコミカルな掛け合いと、迫力あるアクションシーンを融合させることに定評のある、まさに「バディコメディの名手」。
彼の手腕なら、エディ・マーフィとピート・デヴィッドソンの魅力を最大限に引き出してくれるはず。
安心して身を委ねられる「鉄板の面白さ」が、この作品には約束されている予感がする。
③ 予測不能な”恋の火種”がスパイス!王道ではない強盗計画
この映画、単なる強盗映画じゃない。
物語を大きく動かすのは、なんと「恋の火種」!
ピート・デヴィッドソン演じる若手ドライバーのトラヴィスが、一夜を共にした魅力的な女性。
しかし、彼女こそが強盗団の冷酷なリーダー、ゾーイだった。
この予期せぬ繋がりが、物語に予測不能な展開と、個人的な感情の対立をもたらす。
金のためじゃない、愛する人を守るために。
この切実な動機が、ありきたりな強盗映画とは一線を画す、人間味あふれるドラマになっていることを期待している。
🔴映画『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』キャストとあらすじ!
ベテランの現金輸送車ドライバー。
真面目で堅実な性格。
ラッセルの相棒で、若く衝動的なドライバー。
一夜の恋が、最悪の事態を引き起こす。
強盗団を率いる、頭脳明晰で冷酷なリーダー。
ラッセルの妻。
物語の重要な人質となってしまう。
映画『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』【ネタバレなし あらすじ】
現金輸送車のベテランドライバー、ラッセルと、そのお調子者の相棒トラヴィス。
いつも通りの日常は、武装した冷酷な強盗団による、猛烈な襲撃で終わりを告げる。さらに衝撃の事実が。強盗団のリーダー、ゾーイは、トラヴィスが前日に一夜を共にした女性だったのだ。
ゾーイは、ラッセルの妻ナタリーの命を盾に、二人を脅迫。
それは、巨大カジノから6000万ドルを盗み出すという、無謀極まりない計画への強制参加だった。性格も価値観も正反対の凸凹コンビは、この予測不能で最悪な一日を乗り切ることができるのか…?
🔴映画『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』【ネタバレなし感想】速攻レビュー&評価!
全体総評:最高のバディ感!80年代のノリとは違う、新しい傑作の誕生
いやー、正直に言って、最高に楽しかった!
特に、前半部分のカーアクションシーンまでは、文句なしに面白かったですね。
息つく暇もない展開と、軽妙な会話劇。
これぞ僕らがバディムービーに求めるものだって、興奮しました。
確かに、「もっとハチャメチャに大暴れするエディ・マーフィが観たかった!」っていう気持ちも、少しだけあります。
でも、久しぶりに見たエディさんは、すごくいい感じで年を重ねていて。彼がどっしりと構える分、相棒のピート・デヴィッドソンさんがふざけまくる。
この「世代交代」した新しいバディの形も、すごく魅力的だったなと思います。
それに突っ込むエディさんも、やっぱり最高でしたしね!
あと、会話が本当に面白いんですよ。
上司が平気で部下を「糞フェイス」って呼んだり、エディさんが初対面の相棒に「ニヤニヤするな、新人の分際で」と言い放ったり。
パワハラとかを気にしないといけない今の日本と違って、そんなの関係ない!っていうアメリカの自由な空気感が、ちょっと羨ましくなっちゃいました(笑)。
物語の中盤に、少しだけ「中だるみ」と感じる部分はありました。
でも、ラストはやっぱり、最高のバディ感を見せてくれた。
80年代の伝説的な作品には敵わないかもしれないけど、観終わった後には、「ああ、良い映画を観たな」っていう、確かな満足感がありましたよ。
映画『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』各項目別10点満点評価とレビュー
🔴映画『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』【ネタバレ全開】物語の結末あらすじ解説!
計画の真の目的:ゾーイの父のための「復讐」
物語の終盤、強盗団のリーダー・ゾーイの真の目的が明らかになります。
彼女の父親は、かつてターゲットであるカジノで働いていましたが、火災が発生した際、防火扉の閉鎖によって他のスタッフを助けようとして命を落としました。
しかし、カジノ側は「父親が持ち場を離れたせいだ」と主張し、一切の謝罪をしなかったのです。
ゾーイが計画したカジノからの大金強奪は、この企業の不正によって踏みにじられた、父の尊厳を取り戻すための「復讐」でした。
最後の裏切りと、ナタリーの逆襲
ラッセルとトラヴィスの協力もあり、チームはカジノからの大金強奪に見事成功します。
しかし、彼らが逃走用の飛行機に向かう途中、序盤のカーチェイスでゾーイと手を組んでいた二人の男が、彼らを襲撃。
裏切ったゾーイを殺し、金を奪うことが目的でした。
絶体絶命のピンチの中、状況を打開したのは、人質だったはずのラッセルの妻ナタリーでした。
彼女の機転と活躍によって、チームは裏切り者たちを倒すことに成功します。
それぞれの新たな道
戦いの後、ゾーイは用意した飛行機で、一人、大金と共に飛び去っていきました。
現場に残されたラッセル、トラヴィス、ナタリーは、駆けつけた警察に事情を話します。
その際、ラッセルは、トラヴィスが意図せず犯人を手引きしてしまったことを隠し、「トラヴィスの活躍で事件が解決した」と証言しました。
【6か月後】
ラッセルは現金輸送車の仕事を辞め、妻ナタリーと共に、夢だったベッド&ブレックファストの経営を始めていました。
一方、トラヴィスは警察学校に通っていましたが、ゾーイと連絡を取り、「俺に会いたい?」と問う彼に、彼女は「知りたければバリに来て」と返答。
彼は警察学校を辞め、バリへ向かったことが示唆されます。
ラストシーン。
ラッセルの元に一つの小包が届きます。
中には、強奪した大金の一部と、「開業おめでとう Z&T」と書かれたメモが入っていました。
Zはゾーイ、Tはトラヴィス。
二人が共にいることを暗示して、物語は幕を閉じます。
🔴映画『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』【深掘り考察】この物語が「魂を揺さぶる」4つの理由(ネタバレあり)
深掘り考察①:伝説の逆転劇?エディ・マーフィが「受け」に回る、新世代バディムービー論!
まず語りたいのが、この映画の最も挑戦的な部分、エディ・マーフィさんの役割についてですよね。
僕らが知るエディさんといえば、マシンガントークで場をかき乱す、予測不能なエネルギーの塊。
でも、この映画の彼は、相棒のピート・デヴィッドソンさんが暴走するのを、どっしりと受け止めるツッコミ役に徹している。
一部では「退屈そうだ」なんて批判もあるみたいですけど、僕はそうは思いませんでした。
これは、彼が「面白くなくなった」んじゃなくて、円熟したレジェンドだからこそできる、懐の深い「受け」の演技。
彼が創り上げたジャンルへの、彼なりの敬意と「世代交代」の表明なんだと、僕は感じました。
深掘り考察②:『ビバリーヒルズ・コップ』との比較 — “荒馬”から”最高の乗り手”へ。進化したエディ・マーフィ!
僕らの世代にとって、エディ・マーフィといえば『ビバリーヒルズ・コップ』のアクセル・フォーリーのような、予測不能なマシンガントークで、周りをかき乱す「荒馬」のような存在でしたよね。
正直、今回もそんな彼を期待していた部分がありました。
でも、本作のラッセル役で彼が見せたのは、全く違う姿。
彼は、衝動的な相棒トラヴィスや、復讐という大きな目的を秘めた強盗団リーダー・ゾーイといった、新たな世代の「荒馬」たちを、ベテランの経験と落ち着きで乗りこなす「最高の乗り手」になっていたんです。
周りがどんなにカオスでも、彼がどっしりと構えているから、物語に安定感が生まれる。
これは、彼が単に歳を重ねたということじゃない。
コメディの王者が、新たなステージへと進化したことの証明なんだと思います。
深掘り考察③:化学反応は「成功」か「失敗」か?この映画の「惜しい」魅力
さて、この映画の評価について、正直に話しましょう。
レビューサイトを見ると、評価は驚くほど二極化しています。
「駄作」という声もあれば、「大成功作」という声もある。
なぜでしょう?
僕の答えはこうです。
この映画の「欠点」こそが、実は「魅力」になっているんです。
この映画は、緻密に練られた強盗映画としては、確かに物足りないかもしれない。
でも、キャラクター主導の「仲間とダラダラ過ごすような映画」として見ると、最高の作品。
物語がシンプルな分、僕らは純粋にエディさん、ピートさん、キキさんという3人のスターの掛け合いに集中できる。
プロットの出来不出来を超えて、キャラクターたちを好きになってしまう。
この感覚こそが、この映画が多くのファンに愛される理由なんだと思います。
深掘り考察④:前半は満点!でも、なぜ中盤で失速したのか?
この映画、正直に言うと、前半のカーアクションシーンが面白さのピークだったと感じませんでしたか?
エディさんとピートさんのキレキレの掛け合いと、スリリングなカーチェイス。
あの時点では、「これは80年代の傑作を超える、とんでもないバディムービーが始まった!」と、僕も最高に興奮しました。
でも、物語が「ゾーイの真の目的は、現金ではなく輸送車そのものだった」というミステリーに切り替わったあたりから、正直、少しだけ物語のテンポが落ちたように感じたんです。
「なぜ輸送車が?」という謎解きに焦点が移ったことで、前半の勢いが少し失速してしまった。
「中だるみ」と感じた人がいたとしたら、きっとこの部分でしょうね。
それでもこの映画が最高なのは、ラストで再び最高のバディ感を爆発させて、その「中だるみ」を忘れさせてくれるから。
完璧な映画ではないかもしれないけど、その不器用さも含めて、愛すべき一本なんだと、僕は思います。
🔴映画『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』まとめ:最高の「コンフォートフード」ムービー!
さて、長々と語ってきましたが、最後にまとめさせてください。
『ザ・ピックアップ~恋の強盗大作戦~』は、巧妙なプロットを求める映画ファンを満足させる作品ではないかもしれません。
でも、キャラクターたちの魅力と、彼らが織りなすコメディを愛する僕らにとっては、間違いなく「必見」の一本です。
この映画が成功しているのは、何よりもエディ・マーフィさん、ピート・デヴィッドソンさん、キキ・パーマーさんというキャストの、火花が散るような化学反応のおかげ。
そして、ノスタルジックなジャンルの枠組みの中で、驚くほど現代的なテーマを描き出した、その意外な深みにあります。
欠点もある。
でも、その欠点すら愛おしくなるような、不思議な魅力に満ちた映画でした。
ありがとう、『ザ・ピックアップ』!
コメント