久石譲 × スタジオオレンジ = 事件です。
この夏、Netflixに、ただの新作アニメとは呼べない、とんでもない「怪物」がやってきます。
その名は、『リヴァイアサン』。
スチームパンクの重厚な機械文明と、生物工学が生み出した異形の兵器が激突する、第一次世界大戦前夜のヨーロッパ。
この壮大な世界観で描かれる、少年と少女の出会いの物語。

こんにちは!
Netflixの新作は欠かさずチェックする僕が、この2025年最大級の注目作の魅力を、【ネタバレなし】と【ネタバレあり】に分けて徹底的に語り尽くします!
まずはネタバレなしで、あなたの期待感をMAXまで高めていきましょう!
🎬 Netflixアニメ『リヴァイアサン』基本情報!

まずはサクッと基本情報から。
これだけ押さえておけばOK!
このスタッフリスト、豪華すぎてちょっと意味がわからないレベルです(笑)。
🔥 Netflixアニメ『リヴァイアサン』視聴前に知っておきたい!本作がヤバい3つの理由!
① 世界観が天才!「機械 vs 生物」の架空世界大戦!

本作の舞台は、1914年のヨーロッパ。
ただし、僕らが知る歴史とは少し違う。
科学技術が、二つの全く異なる方向へと進化した世界なんです。
蒸気機関やディーゼルで動く、巨大で重厚な機械兵器を操る勢力。
遺伝子操作で生み出された、異形の生物兵器を操る勢力。
この「スチームパンク vs バイオパンク」とも言える独創的な世界観!
巨大なクジラの飛行船が空を飛び、二足歩行の戦闘機械が大地を蹂躙する。
このビジュアルを想像しただけで、もうワクワクが止まらない!
② 音楽は「久石譲」!もはや約束された感動
この作品を「事件」たらしめている最大の要因が、これ。
オープニング、エンディング、劇中歌といったオリジナルソングを、あの久石譲さんが手掛けるんです!
ジブリ作品や数々の名作映画で、僕らの心を揺さぶり続けてきた巨匠の音楽が、この壮大な物語にどんな魔法をかけるのか。
もはや約束された感動。
彼の音楽が流れた瞬間、僕らはきっと鳥肌が立つのを止められないでしょう。
③ 制作は「スタジオオレンジ」!世界最高峰の映像美
そして、この唯一無二の世界観を映像化するのが、『BEASTARS』や『TRIGUN STAMPEDE』で世界を驚かせた、日本が誇る3D CGIアニメーションスタジオ「スタジオオレンジ」!
彼らの手にかかれば、無骨で重厚な機械のディテールも、有機的で滑らかな生物の動きも、圧倒的なリアリティと迫力で描き出されるはず。
「オレンジが作るなら、間違いない」 多くのアニメファンが抱くこの絶大な信頼感が、本作への期待をさらに高めています。
👥 Netflixアニメ『リヴァイアサン』キャストとあらすじ!
オーストリアの公子。
追われる身となり、生物工学飛行船「リヴァイアサン」で逃亡中。
男装してイギリス海軍航空隊に所属する、ミステリアスな少女。
Netflixアニメ『リヴァイアサン』【ネタバレなし あらすじ】
1914年、第一次世界大戦開戦前夜。
巨大な機械兵器を擁する「クランカー」と、異形の生物兵器を操る「ダーウィニスト」、二つの勢力が世界を二分し、緊張は極限に達していた。オーストリア大公夫妻の暗殺をきっかけに、世界が戦争へと突き進む中、一人の少年と一人の少女が出会う。
ダーウィニストの生物工学飛行船「リヴァイアサン」で追われる身となった、クランカー側の公子アレクサンダー。
そして、男装してイギリス海軍に身を置く、ダーウィニスト側の少女デリン。敵対する勢力に属する二人の出会いは、この世界の歴史を、誰も予想しなかった方向へと大きく動かしていくことになる…。
🤔 Netflixアニメ『リヴァイアサン』視聴後の速攻ガチレビュー!
Netflixアニメ『リヴァイアサン』全体総評:映像と音楽は神、でも物語は…。
このアニメ、とにかく映像と音楽が「神」でした。
スタジオオレンジが作り上げた、機械と生物が融合した世界は、もはや「映像芸術」でした。
そして、そこに流れる久石譲さんの音楽は、紛れもなくこの作品の「魂」だった。
この二つだけでも、間違いなくアニメ史に残るレベルの体験ができる作品だと思った。
でも、だからこそ、物語に感じた「惜しさ」が際立ってしまう。
原作の壮大な物語を凝縮したせいか、全体のペース配分が少し不思議な感じでしたね。
物語が駆け足で進んでいるように感じる時もあれば、個々のシーンが妙に長く感じられる時もあって、「物語は速いのに、シーンは遅い」という奇妙な感覚に陥った。
そして、個人的に一番気になったのが、生物兵器「ビースティ」の扱い。
「この空飛ぶクジラ、何を食べて生きてるの?」
「知性のある動物を戦争の道具にするのって、どうなの?」
っていう、素朴な疑問に対する答えが、作中ではあまり示されない。
この少しの「なんで?」が、せっかくの素晴らしい世界観への没入を、時々妨げてしまっている気がする。
とはいえ、これは欠点を補って余りあるほどの魅力を持つ、とんでもない作品だということだけは断言できる。
Netflixアニメ『リヴァイアサン』各項目別10点満点評価とレビュー
😱 Netflixアニメ『リヴァイアサン』【ネタバレ全開】衝撃の結末!アレックとシャープ、二人の未来は?
最終兵器「ゴリアテ」とニコラ・テスラの目的
物語の最終的な敵対者は、特定の国家ではなく、天才科学者ニコラ・テスラであった。
彼が開発した最終兵器「ゴリアテ(Goliath)」は、一撃で都市を壊滅させる威力を持つ。
彼の目的は、この圧倒的な破壊力を背景に、すべての国家を恐怖で支配し、戦争を強制的に終わらせる「相互確証破壊による平和」の実現にあった。
これにより、最終決戦のテーマは国家間の勝利ではなく、「人類は究極の『力』の誘惑に打ち勝てるのか」という、より哲学的なものへと変化した。
最後の共同作戦とアレックの自己犠牲
最終決戦の舞台は、アメリカ・ニューヨーク。
アレックとシャープは、テスラの計画を阻止するため、最後の共同作戦に挑む。
ゴリアテが発する強力なエネルギーによって母艦リヴァイアサン号からの精密照準が困難になる中、アレックは自己犠牲的な作戦を決断する。
それは、自らがゴリアテの塔に接近し、母艦が攻撃するための「的」になるというものだった。
力による支配を否定し、平和のために命を懸けるというアレックの行動に応えるように、シャープたちも奮闘。
彼らの連携によってゴリアテは破壊され、アレックも爆発の中から生還を果たした。
世界の行方と、二人の「これから」
ゴライアスは破壊されたが、第一次世界大戦そのものは終結には至らなかった。
戦いの後、アレックとシャープは互いの想いを確かめ合い、キスを交わす。
しかし、二人はすぐには結ばれず、それぞれの道へ進むことを選択する。
アレックは、公子として「力に頼らない平和な国づくり」を実践するため故国へ。
一方、シャープは、科学者バーロウ博士と共に、南極への探検航海へと旅立つ。
二人の別れは、それぞれが担うべき大きな責任を果たすための、人間的成長の証として描かれた。
✍️ Netflixアニメ『リヴァイアサン』【深掘り考察】この物語が伝えたかったこととは?(ネタバレあり)
深掘り考察①:〈機械〉と〈生命〉――対立から融和へのメッセージ
この物語の根幹、それは機械兵器の〈クランカー〉と、生物兵器の〈ダーウィニスト〉という二つの対立する思想でした。
クランカーのアレックと、ダーウィニストのシャープ。
敵同士の二人が出会い、互いの価値観を理解し、尊重し合う過程こそ、この物語の核心だ。
でも、この物語が凄いのは、「機械は悪で、自然は善だ」みたいな単純な話にしないところ。
ダーウィニストの行いにもまた、生命を道具として利用するという傲慢さが潜んでいる。
つまり、どっちのイデオロギーも、それ単体では不完全。
物語が示す答え、それは「統合」。
機械的な論理と、生命的な感性。
その両方を理解し、融合させること。
その象徴こそが、生命体でありながら人間の知恵で運用される飛行戦艦「リヴァイアサン」そのものだった。
深掘り考察②:これぞ現代の『ガンダム』!?戦争と「力」の本質を問う物語
この『リヴァイアサン』、観ててさ、僕、どうしても日本の、あの有名なアニメシリーズを思い出しちゃったんだよね。
そう、『機動戦士ガンダム』だ。
考えてみれば、共通点だらけじゃない?
『リヴァイアサン』は、第一次世界大戦という舞台を借りながら、その魂においては、日本の「リアルロボットアニメ」が長年描いてきた反戦のテーマや、力を持つことの葛藤と、深く共鳴している。
だから、ただのファンタジーとしてじゃなく、現代のウォー・ストーリーとして、こんなにも心を揺さぶられるんだと思った。
深掘り考察③:アレックとシャープ、二人の成長の軌跡

この壮大な物語の中心にいるのは、やっぱりアレックとシャープ。
彼らの成長と関係性の変化こそが、物語を動かす最大のエンジンだったよね。
彼らの成長は、お互いなしではありえなかった。
アレックはシャープなしでは真の指導者になれず、シャープはアレックの受容なしでは本当の自分を解放できなかった。
二人の恋は、ただのロマンスじゃない。
互いが成熟した大人へと成長するための、いわば「るつぼ」のような役割を果たしていたんだと思う。
深掘り考察④:ラスボスが「ニコラ・テスラ」だった理由
このアニメを観てて、僕が一番「なんで?」って思ったのが、ラスボスの正体なんだよね。
ドイツ皇帝とかじゃなく、なんで科学者のニコラ・テスラなんだろうって。
最初はちょっと唐突に感じたんですよね。
でも、気になって後から調べてみたら、そこにはめちゃくちゃ深い理由がありました!
この『リヴァイアサン』っていう作品は、「スチームパンク」っていうジャンルに分類されるらしいです。
僕も今回初めてちゃんと知ったんだけど、スチームパンクっていうのは、「もし蒸気機関が異常な発展を遂げていたら?」っていう歴史のIFを描くSFのこと。
そして、ニコラ・テスラは、史実であまりにも天才的・神秘的な発明をしていたから、このスチームパンクの世界では、物語を動かす象徴的な人物として、頻繁に登場する「超有名人」みたいです!
そうと分かると、合点がいく。
彼を最終的な敵にすることで、この物語の対立軸は「イギリス対ドイツ」っていう国家間の戦争から、「倫理から解き放たれた、科学技術の暴走」っていう、もっと普遍的なテーマへと引き上げられていたんだなって感じた。
つまり、テスラがラスボスだったのは、この物語が「スチームパンク」というジャンルの文脈に則った、深い意味を持つ「お約束」だったってこと。
いやー、この仕掛けを知ると、また作品の奥深さに唸らされるね…。
📝 Netflixアニメ『リヴァイアサン』まとめ:これはアニメ史に残る「挑戦」だ!
『リヴァイアサン』は、完璧な作品ではないかもしれない。
でも、その挑戦の大きさ、そして達成した芸術性の高さは、間違いなく本物だと思う。
アメリカのYA小説と、日本のトップスタジオと、世界的な音楽家。
この奇跡的な共同製作は、TVアニメが到達しうる、新たな映像表現の世界を見せてくれた。
すべてのアニメファンに、この航海を体験してみることを、僕は強くお勧めしたい。
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